店主の独り言

blog

2020.10.10
『渡舟・テロワール・太田ノ谷2019が登場しました』

店主の独り言

お酒の学校・日本酒編

皆さんこんにちは！
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る！】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です！ʅ(◔౪◔ )ʃ

昨年、彗星のごとく登場した、渡舟の新商品『渡舟・テロワール・太田ノ谷』の2019バージョンが入荷してきたので、さっそくご紹介したいと思います。昨年お飲みになった方はご存知かと思いますが、通常ラベルに記載されている純米や吟醸などの特定名称表示がどこにも見当たらない、とても斬新な商品です。

『渡舟』の原料米でもある『短稈渡船（たんかんわたりぶね）』は、筑波山麓の八郷地域で栽培されています。その中でも『太田ノ谷（おおたのたに）』というエリアで収穫されたものは特に品質が高く、全国新酒鑑評会などのコンテストに出品するお酒は、すべてこの地区のお米で醸されているそうです。

『太田ノ谷』には『寒暖層逆転』と言われる独特の気象環境があり、実りがゆっくりと進み、特有の柔らかさを持った米質に育つそうです。その柔らかい米質が、麹造りや醪の発酵過程において素晴らしい影響を与え、渡舟独特の芳醇で瑞々しい味わいのお酒になるのだそうです。

そんな『太田ノ谷』が持つ素晴らしい風土と環境をお酒で表現したいという蔵元の想いが込められたお酒が、『渡舟・テロワール・太田ノ谷2019』です。そして、そのお酒の価値を先入観なしで感じて頂きたいと、あえて精米歩合、日本酒度、酸度、などのスペックを表示していません。

『テロワール』とは、『土地』を意味するフランス語から派生した言葉で、ワインの世界では当たり前のように使われています。日本にも古くから『風土』という言葉があり、その土地ならではの味わいを『風味』等と表現してきました。この機会に、『太田ノ谷』で育った最高品質の『渡船』で醸した蔵元渾身の一滴を味わって頂きたいと思います。

蔵元曰く『香りと甘味はあえて控えめにしていますが、芳醇さと瑞々しさを感じられ、お食事とともに長く楽しんで頂けるお酒です』という事です。

生産本数に限りがあるため、品切れの際はご容赦願います。

本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。