- 店主の独り言
え?、何それ、と思う方もいるかと思いますが、
その名の通り、お酒の醸造用のお米で造った、お煎餅が出来ました。
辛党の私にとっては、正に朗報となる酒の肴の登場です!
そんな、美味しいお煎餅を世に出してくれたのが、長野県伊那市でお酒造っている信濃錦、蔵元の宮島敏さんです。公私ともに大変お世話になっていて、酒米に対する情熱は、凄いものがあります。いち早く、有機栽培で無農薬の美山錦(酒米)の栽培に着手するなど、顔の見える酒造りを実践してきた方ならではの、今回の酒米煎餅の商品化だと思います。
また、今回商品化するに当たっては、せっかくの大切なお米なので、その持ち味を
損なわぬように、焼き方や、つけだれなどにも相当なこだわりを持っています。
今回の宮島さんのこだわりは、3つあります。
一つは、原材料の、お米。
商品名の通りに、酒米を使います。長野県を代表する酒米で、
地元契約栽培による、減農薬有機栽培の「美山錦」を使います。
当然、当店で販売している、日本酒や甘酒のお米と同じ物です。
二つめは、焼き方。
煎餅の生地は一枚一枚微妙に違うために、焼き具合を見ながら
焼くことの出来る手焼きにしました。しかも、火力の強さでは
定評のある、備長炭の炭火焼きです。その、超丁寧な仕事のために
一日で焼ける枚数は限られてしまいますが、最高の味わいに
妥協は許されません。
そして、三つ目は、味付けです。
その気になる味付けは、2種類です。煎餅の定番の醤油味と酒飲みには
とっても嬉しい、辛みそ味です。
当然、この味付けにもそれ相当の細工がなされています。
まず、醤油味ですが、愛知県産のたまり醤油をわざわざ運んできて
丹念に塗り重ねて焼いています。ほのかに甘く香ばしい香りと味わいが
癖になりそうです。ちょっと、焦げ目の付いたところが、また、香ばしさを
増して、お焦げを食べているようです。
次に、辛みそ味ですが、正式には、青唐辛子味噌味といいます。
長野県更科の青唐辛子と地元産の手作り味噌で造った、辛味噌を
使っています。辛いのがちょっと苦手な私は、汗をかいてしまいますが、
山椒にも似た、爽やかな辛さがゆっくりと、口の中一杯に広がります。
そして、嫌味のない味噌の風味が辛さを包み込んで、また、口に運んで
しまいたくなります。お茶やお酒無しでは口が寂しすぎる気がします・・・。
いずれにしても、一口食べて、あぁ~旨いい!
と、言ってしまうのは、私ばかりではないでしょう。
是非、宮島さんの醸すお酒と友に、同じ米から生まれたお煎餅をご堪能下さい。
ちなみに、宮島さんお薦めのお酒は、
斬九郎、
水楽艸、
坐右、
特上汲上「錦」
意外と、あま酒、も、GOOD!です。
今夜は、煎餅で乾杯
A.KINASE〓