- 店主の独り言
皆さんこんにちは!本日の講師を務めます、木名瀬敦志です。
お酒の学校、第一回目は、お酒のタイプについてお話させて頂きます。
世界中には、星の数ほど数多のお酒がありますが、ほとんどのお酒は、
『2つのタイプ』に分けることが出来ます。
タイプと言っても、ニュータイプやノーマルタイプのような物ではありません。
これは、冗談です(^_^;)
その、2つと言うのは、『醸造酒』と『蒸留酒』です。
皆さんが良くご存じの、ビールやウイスキー、ワイン、日本酒も
全て、この2つに大別されます。
それでは、その2つのタイプについてご説明したいと思います。
まず、『醸造酒』について簡単にご説明いたします。
醸造酒とは、原材料をそのまま、もしくは原材料を糖化させたものを発酵させたお酒の事を言います。豆などの一部の物を除いて、どんなものからでも作ることができ、世界中の地域で作られています。
昔の漫画で、『はじめ人間ぎゃーとるず』と言うものがありましたが、その中で出てきた、口噛みの酒も、その類のお酒で、本格的な機械設備がなくても比較的簡単に造ることができます。
次に、『蒸留酒』について説明いたします。
蒸留酒とは、醸造酒を蒸留し、アルコール分を高めたお酒の事を言います。
本格的な機械設備を必要とし、蒸留方法によって様々なお酒を造ることが出来ます。蒸留方法はいろいろな種類があるので、その説明はまたの機会にさせて頂きます。(話すと長くなりますので・・・)
アルコール度数世界最高の酒として知られているお酒にスピリタスと言うものがあります。ポーランドを原産地とするウォッカで、蒸留を70回以上も返すことで、95-96度という高アルコール度数に仕上げられた世界最高純度のスピリッツです。このため、飲酒中は喫煙を含め『火気厳禁』のとっても危険なお酒なんです。
よく、マジシャンが口から火を噴く手品をしますが、まさにこの時に使われるのがこのお酒です。
良い子の皆さんは決して真似をしないでくださいね!
勿論、当店でも厳重に保管しております。
ここまでで、2つのタイプの違いを分かって頂けましたでしょうか?
それでは、皆さんが知っているお酒は、どちらのタイプになるのでしょうか!
ビールは、大麦の『醸造酒』です。
ワインは、ブドウの『醸造酒』です。(リンゴを使えばアップルワインですよ)
日本酒は、米の『醸造酒』です。
そして、ウヰスキーは、簡単に言うと、ビールを蒸留して樽に入れたものです。
(原材料の種類や造り方によって様々な物があります)
同じように、ブランデーは、ワインを蒸留したもの。
米焼酎は、日本酒を蒸留したものです。
日本の焼酎は、様々な原料で作られており、米、麦、芋、蕎麦、黒糖、等、
中には、カボチャやピーマンなんかでも作られているんです。
そして、蒸留酒の中でも一番多くの種類を持つものに、『スピリッツ』と言うものがあります。
分かりやすく言うと、ウヰスキーとブランデー以外の物をスピリッツと言う事が出来ます。
スピリッツの仲間には、ジン、ウヲッカ、ラム、テキーラ、泡盛、焼酎、等が挙げられます。
以上の事から、世界中に溢れる数多のお酒達も、大きく分けると、
たった、2つに分類することが出来ます。
もし、貴方が、お酒屋さんや料理屋さんに行ったとき、『醸造酒』と『蒸留酒』を見分けることが出来たなら、もう!立派な酒通の仲間入りです。
どちらのタイプも、それぞれ素晴らしいところがあり、どちらの方がいいとか悪いということはありません。好みや料理など、その時々に応じて飲めば、これほど楽しいことはありませんね!!
ちなみに、私の場合は、食前酒と食中酒には、醸造酒を選んで、食後酒には蒸留酒を楽しみます。これも、気分次第で時々変わるんですけどね。
では、最後に今日のおさらいです。
世界中の星の数ほどあるお酒達は、必ず、
『2つのタイプに分類されます』
覚えておいてください。
本日のお酒の話について、もっと詳しくお知りになりたい方は、
お気軽に店頭までお越しください。
店内では『お酒のよろず相談』を承っております。
次回、2時間目の授業は、日本人の心のふるさと、日本人の魂(笑)
『日本酒』についてお話ししたいと思います。