店主の独り言

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2015.05.28
日本酒ファンを増やすには四合瓶が鍵になる!

  • 店主の独り言

日本酒大好き!な人を増やすには、どうしたよいのかと、日々知恵を巡らせている
「楽しい飲酒生活案内人」の木名瀬 敦志です!

今日は、日本酒ファンを一人でも多くするために何が大切で、何が障害なのかを、
考えてみたいと思います。

その一つの答えが、

『日本酒ファンを増やすには、四合瓶(720ml)が鍵となる』

です!!

つまり、日本酒の入っているパッケージ、特に瓶の容量、サイズが問題かと思います。

言い換えれば、日本酒イコール、一升瓶(1800ミリ)!

と言う、業界の規定概念が、トライアルユースの機会を逸しているんだと思うんです。

何故かと言うと、

一つには、現在の日本酒は、流通と冷蔵技術の発達により、

一昔前までなら蔵人と近所の人達くらいしか飲むことのできなかった『生酒』が

一般の人も味わえるようになりました。

そのため、要冷蔵管理が必要な生酒が多くなり、如いては、日本酒を購入した際に

自宅での要冷蔵も必要不可欠なものとなりました。

しかしながら、現在の家庭用冷蔵庫で、一升瓶(1800㍉)を立てたまま入れることは
とっても困難です。

気温の低い時期ならばともかく、真夏の時期ともなると、一升瓶入りの生酒を購入することは
自宅での管理を考えると選択の余地もありません。

もう一つの理由としては、日本酒の味わいの多様化によるものです。

最近は、様々な味わいの日本酒が多く市場に出ています。

今までの、知識だけでは想像もつかないようなお酒もあり。

言い換えれば、売り手の技術(味わいの説明)が追い付いていない状況です。

本来であれば、試飲と言う形で、味を見てもらい、気に入った物を購入してもらえば

よいのでしょうが、中々、簡単には出来ません。そういった時に、ちょっとだけ味を

見れるようなサイズの日本酒があれば、どうでしょうか?

どんな味わいなのかもわからないお酒を、いきなり一升瓶サイズで買うなんて、

ある意味、ギャンブルですよね(笑)

つまり、上記の、内容をまとめますと、

冷蔵管理と言う、物理的な側面と、

気軽に味見が出来ると言う心理的な側面を

なんとかすれば、

日本酒の敷居も低くなると思います。

そして、一合(180㍉)の瓶やワンカップ、500㍉ 四合(720㍉)lなどの
様々なサイズの日本酒をそろえることによって、
益々、日本酒を飲むチャンスが広がるのではないかと思います。

例えば、日本酒を購入する際に、名前も味もまったく知らない銘柄があったとします、
その時に、一升瓶(1800㍉)サイズの物と四合瓶(720㍉)サイズのものがあったとしたら、

貴方なら、最初にどちらを買いますか?

特に、最近はその季節ならではのお酒が多くなり、種類も豊富で、
一升瓶のお得感を思っている方も少なくなっているように感じます。

それよりも、より多くの種類の日本酒を飲みたいと言う、欲求の
方が勝っているような・・・。

また、お店から自宅までの移動を考えた場合でも、少しでも軽いほうがよいに決まってますよね~

では、一升瓶をやめた方がいいのか!!

と言うと、そうではありません。

一升瓶は、リサイクルが確立していて、環境にやさしいエコな容器なんです。

ですが、一升瓶一辺倒だった、日本酒の世界も、いまのライフスタイルに合わせた
容器サイズを考えるべきだと思うのです。

そうした時に、現在の酒蔵事情を考えてみると、

四合瓶(720ml)サイズが

製造側にとっても既存の設備で製造が可能な事!

消費者側にとっても、品質管理や持ち運び、の面でも優れており

両社にとって都合の良い、サイズなのです。

つまり

『日本酒ファンを広げようと思うのならば、四合瓶を活用すべき!』


と言うのが、私の考えです。

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