- 店主の独り言
皆さんこんにちは!『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬 敦志です。
日頃皆さんが口にしているお酒にも、価格と言うものがあります。
今日は、そのお酒の価格と中身の品質について、少し考えてみたいと思います!!
『お酒の品質の良さは、価格に表れる!』
と、私は、思います。
何を今さら、そんなの当然でしょう!と思われるでしょうけれど、
しかし、今回のこの意味するところは少し違います。
つい先日の事です、
妻が、台所で、『排水溝の汚れ方が、全然違うから、ちょっと見てよ!!』
と、言うのです。
何のことだか分からずに行ってみると、流し台の排水溝のごみ入れを私に見せて、
『これ、すごいでしょ~』
『いつも使っている、排水溝ネットを、いつものよりちょっとだけ値段の高い物に変えただけで
こんなに、排水溝かごの汚れのつき方が違うのよ』
と、言うのです。
ほんの、数百円の違いで、こんなに違うなんて・・・?
と、感激半分、疑問半分の様子です。
そこで、私も思ったのです!
以前、ある酒蔵の方から言われた言葉を思い出しました。
『よく言われるんですよ~、純米酒で一升、2000円以内で販売できる旨いお酒は造れませんかね?』
『造ることは、出来るんですが、それなりですよね。』
『せめて、あと、200円出してくれれば、もっといいのが造れるんですけどね~』
この言葉の真意は、こうだと思います。
どんな商品も、製造するうえで、製造の原価と言うものがあり、
メーカーはそれを踏まえたうえで商品を造ります。
一升瓶で2000円の純米酒を作ろうとすると、原材料を削ったり、手間を省いたり、等の
マイナスの作業をしないといけないのです。つまり、品質を高めるための努力ではなく
原価を落とす努力をするという事です。
言いかえれば、
あと、200円、たった200円を追加するだけで、
こんなことも、あんなことも、出来るよね!!と、言った具合に、
より品質を高める努力を
しようと考えるように変わるのです。
コストカットに走るか、品質を高めようと努力するか、の境界線が
あるということですよね。
一升1万円の大吟醸は、当然美味しいです。
高いお酒は、よい原材料を使い、十分に手間暇をかけているので
美味しくて当たり前なのです。
『美味しい』というのは、最終的にはその人の好みに合うかどうかなので、
人それぞれに好みは違うので、正確な表現ではないのかもしれませんが、
一般論として、値段の高いお酒は美味しいと言えると思います。
ですが、いつもいつも高いお酒ばかりを飲めるわけではありませんよね。
『安くて美味しい酒を飲みたい』と思うのは、酒飲みの悲願です。
その気持ち、よく分かります(笑)
ですが、先ほどもお話ししたように
『安さ』にも限界があるということを、是非知ってほしいのです。
つまり、
『品質の良さは、価格に表れるという事です』
今回の、排水溝ネットの一件で、気づかされました、
たかだか、数百円の違いでも、こんなに品質の違いがあるんだなぁ~と、
そして、製造メーカーは、限られた予算の中ギリギリのところで、
より良い品質を研究しているのだと、言う事!
値段が安くても、そこには限界があり、
ほんのちょっとの価格の違いで、劇的に品質が変わる事!