店主の独り言

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2015.05.29
品質の良さは、価格に表れる!

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬 敦志です。

日頃皆さんが口にしているお酒にも、価格と言うものがあります。

今日は、そのお酒の価格と中身の品質について、少し考えてみたいと思います!!

『お酒の品質の良さは、価格に表れる!』

と、私は、思います。

何を今さら、そんなの当然でしょう!と思われるでしょうけれど、

しかし、今回のこの意味するところは少し違います。

つい先日の事です、

妻が、台所で、『排水溝の汚れ方が、全然違うから、ちょっと見てよ!!』

と、言うのです。

何のことだか分からずに行ってみると、流し台の排水溝のごみ入れを私に見せて、

『これ、すごいでしょ~』

『いつも使っている、排水溝ネットを、いつものよりちょっとだけ値段の高い物に変えただけで

こんなに、排水溝かごの汚れのつき方が違うのよ』

と、言うのです。

ほんの、数百円の違いで、こんなに違うなんて・・・?

と、感激半分、疑問半分の様子です。

そこで、私も思ったのです!

以前、ある酒蔵の方から言われた言葉を思い出しました。

『よく言われるんですよ~、純米酒で一升、2000円以内で販売できる旨いお酒は造れませんかね?』

『造ることは、出来るんですが、それなりですよね。』

『せめて、あと、200円出してくれれば、もっといいのが造れるんですけどね~』

この言葉の真意は、こうだと思います。

どんな商品も、製造するうえで、製造の原価と言うものがあり、
メーカーはそれを踏まえたうえで商品を造ります。

一升瓶で2000円の純米酒を作ろうとすると、原材料を削ったり、手間を省いたり、等の
マイナスの作業をしないといけないのです。つまり、品質を高めるための努力ではなく
原価を落とす努力をするという事です。

言いかえれば、

あと、200円、たった200円を追加するだけで、
こんなことも、あんなことも、出来るよね!!と、言った具合に、

より品質を高める努力を
しようと考えるように変わるのです。

コストカットに走るか、品質を高めようと努力するか、の境界線が
あるということですよね。

一升1万円の大吟醸は、当然美味しいです。
高いお酒は、よい原材料を使い、十分に手間暇をかけているので
美味しくて当たり前なのです。

『美味しい』というのは、最終的にはその人の好みに合うかどうかなので、
人それぞれに好みは違うので、正確な表現ではないのかもしれませんが、
一般論として、値段の高いお酒は美味しいと言えると思います。

ですが、いつもいつも高いお酒ばかりを飲めるわけではありませんよね。

『安くて美味しい酒を飲みたい』と思うのは、酒飲みの悲願です。
その気持ち、よく分かります(笑)

ですが、先ほどもお話ししたように
『安さ』にも限界があるということを、是非知ってほしいのです。

つまり、

『品質の良さは、価格に表れるという事です』

今回の、排水溝ネットの一件で、気づかされました、

たかだか、数百円の違いでも、こんなに品質の違いがあるんだなぁ~と、

そして、製造メーカーは、限られた予算の中ギリギリのところで、

より良い品質を研究しているのだと、言う事!

値段が安くても、そこには限界があり、

ほんのちょっとの価格の違いで、劇的に品質が変わる事!

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