店主の独り言

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2015.06.17
お酒の学校 11時間目 本格焼酎編 『焼酎のお国柄!』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは! 『楽しい飲酒案内人』の木名瀬 敦志です。

お酒の学校 11時間目 本格焼酎編 『焼酎のお国柄』の話をしたいと思います。

日本全国、津々浦々、北は北海道から、南は沖縄まで、

実に様々な焼酎が造られています。

多くの皆さんは、

焼酎!

と、言えば、

九州!

と、お思いでしょうが、

日本酒やワインなどと違い、こと、焼酎に関して言えば、各都道府県で作られている、

と、言っても過言ではありません(?_?)

焼酎は色々なものから造る事ができるので、原料によって、

様々な味わいのお酒が出来上がります。

また、その土地ならではの郷土料理の味付けも大きく影響しています。

つまり『焼酎にはお国柄が出るんです!』

焼酎王国と言えば、やはり九州です。

九州の中でも、各県によって焼酎のイメージが変わってきます。

鹿児島や宮崎県は、芋焼酎!(勿論、米や麦、蕎麦も造っています)

鹿児島でも奄美大島は、黒糖焼酎!(サトウキビです)

熊本県は、米焼酎!

大分県は、麦焼酎!

福岡、長崎、佐賀は、麦焼酎!(日本酒の割合も多い)

このように、九州一つとっても、お国柄が反映されていますよね~!

以前、私の友人(栃木出身)から聞いたのですが、鹿児島や宮崎の宴会でお酒を飲んだ時に、

『お酒下さぁ~い!』

と、言ったら、芋焼酎のお湯割りが、徳利に入って出て来たそうです。

関東では、酒と言えば、日本酒。

当然本人は、日本酒のお燗酒が出てくるもんだと思っていたので、たいそうびっくりしたそうです

また、お刺身を食べる際の、お醤油の味も、とても甘くて、

普段私たちが口にする砂糖醤油のようです。

関東の醤油をもらう時には、『キッコーマン、下さい!』とお願いしないといけません(^_^;)

実際、私も鹿児島に行ったときに、その甘い醤油にわさびを溶かして、

生鯖の刺身を食べたことがあります。

初めは、恐る恐る口に運んでみましたが、芋焼酎のお湯割りを一緒に飲むと、

あぁ~ら!  不思議!?

これが、また合うんですよね・・・。

芋の甘みと、醤油の甘みが絶妙のハーモニーを奏でてくれます。

そういえば、鹿児島のお料理の味付けは全体的に甘いですよね~。
豚の角煮やさつま揚げ、等。

皆さんも、鹿児島や宮崎に旅した際は、是非、ご当地のお醤油でお召し上がりください。

ここまで、九州の話ばかりしてきましたが、他の所はどうなんでしょうか?

日本酒を普段から飲んでいる土地では、主に米焼酎が造られています。

また、伊豆諸島のように米の栽培が大変な所では、麦焼酎が造られています。

他にも、ご当地の、栗を使った物や、カボチャやピーマンを使ったものなど、

町興しに一役買っている物もありますね!

牛乳焼酎なんてのもあるんですよ(驚)

ちなみに、私の住んでいる茨城県は甲類焼酎が主流です。

最近では、日本酒の蔵元が米焼酎を造ったり、

茨城名産の干し芋を使った焼酎も見かけるようになってきました。
画像

日本酒の世界同様に、本格焼酎の世界も、

その土地ならではの

『お国柄が見えてきます!』

皆さんの、故郷の焼酎は、どんな焼酎でしょうか・・・?

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