- 店主の独り言
皆さんこんにちは! 『楽しい飲酒案内人』の木名瀬 敦志です。
お酒の学校 11時間目 本格焼酎編 『焼酎のお国柄』の話をしたいと思います。
日本全国、津々浦々、北は北海道から、南は沖縄まで、
実に様々な焼酎が造られています。
多くの皆さんは、
焼酎!
と、言えば、
九州!
と、お思いでしょうが、
日本酒やワインなどと違い、こと、焼酎に関して言えば、各都道府県で作られている、
と、言っても過言ではありません(?_?)
焼酎は色々なものから造る事ができるので、原料によって、
様々な味わいのお酒が出来上がります。
また、その土地ならではの郷土料理の味付けも大きく影響しています。
つまり『焼酎にはお国柄が出るんです!』
焼酎王国と言えば、やはり九州です。
九州の中でも、各県によって焼酎のイメージが変わってきます。
鹿児島や宮崎県は、芋焼酎!(勿論、米や麦、蕎麦も造っています)
鹿児島でも奄美大島は、黒糖焼酎!(サトウキビです)
熊本県は、米焼酎!
大分県は、麦焼酎!
福岡、長崎、佐賀は、麦焼酎!(日本酒の割合も多い)
このように、九州一つとっても、お国柄が反映されていますよね~!
以前、私の友人(栃木出身)から聞いたのですが、鹿児島や宮崎の宴会でお酒を飲んだ時に、
『お酒下さぁ~い!』
と、言ったら、芋焼酎のお湯割りが、徳利に入って出て来たそうです。
関東では、酒と言えば、日本酒。
当然本人は、日本酒のお燗酒が出てくるもんだと思っていたので、たいそうびっくりしたそうです
また、お刺身を食べる際の、お醤油の味も、とても甘くて、
普段私たちが口にする砂糖醤油のようです。
関東の醤油をもらう時には、『キッコーマン、下さい!』とお願いしないといけません(^_^;)
実際、私も鹿児島に行ったときに、その甘い醤油にわさびを溶かして、
生鯖の刺身を食べたことがあります。
初めは、恐る恐る口に運んでみましたが、芋焼酎のお湯割りを一緒に飲むと、
あぁ~ら! 不思議!?
これが、また合うんですよね・・・。
芋の甘みと、醤油の甘みが絶妙のハーモニーを奏でてくれます。
そういえば、鹿児島のお料理の味付けは全体的に甘いですよね~。
豚の角煮やさつま揚げ、等。
皆さんも、鹿児島や宮崎に旅した際は、是非、ご当地のお醤油でお召し上がりください。
ここまで、九州の話ばかりしてきましたが、他の所はどうなんでしょうか?
日本酒を普段から飲んでいる土地では、主に米焼酎が造られています。
また、伊豆諸島のように米の栽培が大変な所では、麦焼酎が造られています。
他にも、ご当地の、栗を使った物や、カボチャやピーマンを使ったものなど、
町興しに一役買っている物もありますね!
牛乳焼酎なんてのもあるんですよ(驚)
ちなみに、私の住んでいる茨城県は甲類焼酎が主流です。
最近では、日本酒の蔵元が米焼酎を造ったり、
茨城名産の干し芋を使った焼酎も見かけるようになってきました。
日本酒の世界同様に、本格焼酎の世界も、
その土地ならではの
『お国柄が見えてきます!』
皆さんの、故郷の焼酎は、どんな焼酎でしょうか・・・?