店主の独り言

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2015.06.19
お酒の学校 13時間目 本格焼酎編 『原料の違い』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは! 『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬 敦志です。

今週末は、父の日ですね!!

お父さんに喜ばれる、素敵なお酒を一緒にお選びいたします!

お気軽にご相談くださいね~(^O^)

さて、そんな父の日目前の今日は、本格焼酎の『原料の違い』について

お話ししたいと思います。

焼酎は、実に様々な物から造ることが出来ます

代表的なものでは、米、麦、芋(サツマイモ)、蕎麦、黒糖、栗、等々があります。

今回は、その中でも代表的な『米、麦、芋』をご紹介したいと思います。

焼酎初心者の方なら、香りと味わいの軽い物から順に飲むことをお勧めいたします

順番で言いますと、

米→麦→芋 

のようになります!

まず、米を原料とする米焼酎は日本酒と同じ原料なので日本料理

とくにお刺身などとの相性は、焼酎の中でも一番良いですね!

焼酎の中でも最も飲みやすいと言われており、焼酎の入門にはもってこいです。

特に最近では、フルーティな香りの物が多く出回っていますので、

これからの季節は、炭酸で割って飲むといいですね~

次に、一番皆さんになじみのある麦焼酎についてです。

麦焼酎は生産量・消費量ともに焼酎界では国内トップです。

麦の主な生産地は大分県で、本場のイメージが強いですが、

実は日本における麦焼酎発祥の地は長崎県の壱岐の島です。

焼酎づくりの技術が朝鮮半島から対馬へ伝わったとされる説を考えると当然かも知れませんね。

壱岐の島でつくられる焼酎は地理的表示(WTO)の産地指定の認定を受けて

【壱岐焼酎】として、国際ブランド化されています。
画像
壱岐の麦焼酎は、香りと味わいのバランスが素晴らしく

肉や魚(壱岐牛、ウニ、マグロなどが有名ですね!)など、

料理との相性が抜群なんですよ~

人気の焼酎としては、

シェリー樽に5年間貯蔵熟成した『無一物』や

『魏ばち』などがあります。

麦焼酎が多くの人々に好まれる理由としては、麦の甘さと軽快な口当たりだと思います。

分かりやすく言えば、『芋焼酎より軽く、米焼酎よりしっかり』といった感じでしょうか?

また、麦焼酎は、大きく次の3つのタイプに分けることが出来ます。

『香りが少なく、味わいの軽いスッキリタイプ』

『麦の甘く香ばしい、コッテリタイプ』

『樽に貯蔵したウヰスキータイプ』

最後に、好きな人と嫌いな人が分かれる、芋焼酎についてお話いたします。

芋焼酎はさつまいもと米麹(もしくはさつまいも麹)から作られるのが一般的です。

原料であるさつまいもの持つ独特の甘みと香りは飲む人に対し強い印象を与えます。

愛飲者にとってはとっても魅力的感じられる反面、苦手な人にとっては嫌われる最大の理由となります。

芋焼酎の主な生産地は鹿児島県と宮崎県南部といわれ、

芋を原料とした焼酎づくりが薩摩地方に伝わったのは

17世紀の江戸時代にまでさかのぼります。

桜島の火山灰が降り積もって出来たシラス台地のような

やせた土壌でも丈夫に育つサツマイモはたちまちこの地域に広まりました。

また、これに並行し、年貢の取立てが厳しかった米を避けるかのように、

焼酎の原材料はサツマイモへと変わっていきました。

こうして鹿児島に芋焼酎が根付いていったのです。

芋焼酎の原料として使われるサツマイモとして、
最も多いのは【コガネセンガン(黄金千貫)】という品種です。

他にも、紫芋や赤芋、オレンジ芋など多品種にわたっています。

ところで、皆さんは、

芋焼酎の一升瓶(1,800ml)1本当たり、

どれくらいのサツマイモを使っていると思いますか?

なぁ~んと、

一升瓶1本当たり約2キロのサツマイモを使用するそうです。

ここまで、焼酎の原材料について、簡単にお話ししてきましたが、

おわかり頂けましたでしょうか?

原材料ごとの詳しい説明は、今後、機会がありましたら改めてご紹介したいと思います。

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