- 店主の独り言
皆さんこんにちは! 『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です。
前回は、二種類の蒸留方法についてご説明しました。
それぞれ、新旧の蒸留方法の違いはありますが、
それ以上に、焼酎そのものの香りや味わいに、
大きな違いが生まれるという事を分かってもらえましたでしょうか?
本日は、それぞれの蒸留方法による、味わいの違いについてお話しさせていただきたいと思います。
それでは、
『常圧蒸留』と『減圧蒸留』どっちが美味しいのでしょうか?
これは、とっても難しい質問ですね~(^_^;)
どちらもそれぞれ素晴らしい個性を持ち合わせていますので、
あえて聞くとすれば、
どちら美味しいのか?
ではなく、
どちらがお好みですか?
でしょうねぇ~
『個性と風味豊かな常圧』 と 『クセが少なくクリアな減圧』
あなたならば、どちらを選びますか?
減圧蒸留の本格焼酎はクリアでマイルドな味が特徴なので、
本格焼酎入門者向きと言えるでしょう。
そして、減圧蒸留の味わいに慣れてから常圧蒸留の方へ入っていくと
両方の味の違いが分かりやすいのではないかと思います。
いきなり、個性の強い物に触れてしまったら、
好きになれるものも嫌いになってしまうかもしれませんからね(^_^;)
一般的に流通している本格焼酎は、常圧蒸留の焼酎の方が多いので、
減圧蒸留を探すのは難しいかもしれません。
でも、蒸留技術が向上している現在は、蔵元の技術力で香りが穏やかで、
円やかな味わいの常圧蒸留の焼酎もたくさん出ています。
それを見つけるのも楽しみのひとつですね!
それでは、実際に本格焼酎を飲むときにはどのような順番で飲み比べるのが良いのでしょうか?
初めて、本格焼酎を飲み始めるとしたら、クセや風味が弱いものから飲み始めるのがお勧めです。
つまり『クセが少なくクリアな減圧』から飲み始めるのがいいでしょう!
そして、焼酎の味わいに慣れてきてから、
『個性と風味豊かな常圧』
を楽しむようにすれば、より一層、それぞれの魅力がかじられるようになるでしょう!
今までの、原材料や麹の違いを組み合わせた飲み方の順番を付けるとしたら、
【米→麦→芋】
【白麹→黒麹】
【減圧→常圧】
という流れで飲み進めると、スムーズに焼酎の世界になじみやすくなるでしょう!
本格焼酎の中でも、原材料、麹、蒸留方法、これらの違いで、
実に様々な味わいがあることがご理解いただけたと思います。
普段飲んでいる本格焼酎の知識をちょこっとだけ頭に入れて飲めば、
味わいも変わるかもしれませんね(^_^)v
次回は、いよいよ『仕込み&熟成方法』についてお話しいたしますね!