店主の独り言

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2015.07.21
『鑑評会出品酒は日本酒のF1なのです!』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!

茨城県水戸市の酒屋

【度胸で仕入れ、情熱で売る!】 リカーショップキナセの店主

『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

御中元シーズンに入り、お客様よりご贈答用の日本酒の相談を受けることが多くなりました。

決められた予算の中で、出来るだけ良い物を差し上げたいと思うのは、誰もが同じですね!

私たちも、同じような価格帯のお酒の中でもより良い物を選んで差し上げたいと思っています。

そんな会話の中で、よく聞かれることに次のようなことがあります。

『この新酒鑑評会金賞受賞酒ってお酒は、他の同じ値段のお酒と一体何が違うのですか?』

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当店で取り扱っている酒蔵さんの(市販酒で)一番上のクラス(大吟醸・純米大吟醸)は、

おおよそ一升で1万円前後。四合瓶で五千円前後となっております。

そして、鑑評会金賞受賞酒もほぼ同じ価格です。

値段が同じなのですから、その中身がどれほど違うのかは、

一般の方には確かに分かりにくいですよね!

そんな時に、私はよく車に置き換えて説明をします。

(私自身が車好きなものですから、車好きの方にはこの説明の方が分かりやすいかと思いまして・・・)

それは、

『鑑評会出品酒は日本酒のF1なのですよ!』 と。

たとえば、トヨタ自動車が通常販売している最高級の車がレクサスだとしますよね。

そのレクサスが通常販売されている大吟醸(純米大吟醸)とすると、

鑑評会出品酒は、トヨタが作るF1の車なんです。

この例え、お分かりになりますか?

製造過程で、最初から原材料や手間のかけ方が全く違うんです。

製造の原価を無視し、ただひたすらに最高の物を目指して造った、

正にプライスレスの商品なんですよ!

ここでちょっと疑問?

そんなに手間暇掛け、原価も惜しまず造ったプライスレスの金賞受賞酒が、

どうして通常販売のお酒と同じ価格なのか、不思議ですよね。

そこが、蔵元の良心なんですよね~。

プライスレスだからこそ、通常販売している蔵の一番上の酒と同じ価格でいいでしょう!

っていうことなんだそうです。

ところで、国内・海外で、実に様々なお酒のコンテストが行われていますが、

日本酒における最高峰の品評会が毎年春に行われている

【全国新酒鑑評会】であることを、ご存知でしょうか?

この【全国新酒鑑評会】は、広島県で開催されおり、

その年に造られたお酒の味わいを審査する全国規模の最も権威のある日本酒のコンテストなんです!

蔵元の規模の大小に関係なく、各蔵元から1つだけしか出品することのできない、

文字通り、一発勝負の審査会です!

ここに出品するために、蔵元や杜氏さんたちは、

自分の持てる技術の粋を結集して最高のお酒を造り上げてきます。

つまり、日本酒の世界で全国新酒鑑評会とは、

自動車の世界のF1のようなもので、

全国の蔵元が自社の最高のお酒を持ち寄る場なのです。

そして、その鑑評会において入賞や金賞を受賞することは、

蔵元はもとより杜氏さんにとっても名誉のある事なんですよ~

一年に一回しかチャンスが無いのですから・・・。

そんな、蔵の情熱と愛情の結晶のような貴重なお酒が私どもの所にも、

毎年各蔵元よりほんの少しだけ入荷してきます!

この機会に、日本酒の最高峰に触れてみませんか?

別次元の旨さが口の中に広がる事でしょう・・・

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写真の、黄金澤さんは、なぁ~ンと、

金賞受賞の連続記録日本一なんです(^O^)

一回でもとるのが大変なのに、

12年も連続し受賞し続けている、

怪物のような蔵元なんです。

話をすると、とっても穏やかな方なんですけどね~

もう一つ、信濃錦さんは、金賞を取るのは不可能ではないか!

と言われた、

無農薬栽培の美山錦の純米大吟醸で受賞したお酒です。

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これからの酒米の可能性を大いに飛躍させた

記念すべき金賞受賞なんですよ!

ちなみに、

美山錦を使った純米大吟醸の金賞受賞は2点のみで、

そのうち、無農薬栽培米は信濃錦さんだけです。

この結果が、いかに凄いことなのか感じて頂けましたでしょうか?

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