店主の独り言

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2015.08.28
『晩夏に楽しむ癒しのお酒!』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋
【度胸で仕入れ、情熱で売る!】リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

『いやぁ~、この時期に何を飲んだらいいか迷っちゃうよねぇ~?』こんなお客様の声をこのところ何回聞いたことか・・・。そう思われる気持ちも良く分かります!暑い夏の盛りも終わり、ちょっとだけ風が涼しくなってくるこの晩夏の時期に、どんな日本酒を飲んだらいいのかと迷ってしまう方が多いんですよ。今日は、そのような迷える酒飲みの方々に今の時期に楽しみたいお酒をご紹介したいと思います。

『晩夏の時期には、夏酒で癒しのひと時をお楽しみください!』

夏の間中、冷たい飲み物や食べ物の取り過ぎですっかりと疲れ果ててしまった胃腸には、香りが柔らかく、軽やかな味わいの夏のお酒をのんで一度リセットすることをお勧めいたします。日本酒が最も美味しくなる季節の秋に向けて、身体と気持ちを整えるのが今の時期なんですよ!

本来夏酒は真夏の暑い時期にサッパリと飲めるようにと蔵元が考えて造ったのですが、実際には、味わいが軽すぎて、物足りなさを感じてしまう方が多く、その結果、香りと味わいのインパクトがあって味ののった、春先のお酒を飲まれる方が多かったんです。当然私もおすすめしていましたから(^_^;) 春のしぼりたてのお酒は、若々しい香りと弾ける様な味わいを持った生命力にあふれる力強いお酒なので、真夏の時期には最高のパフォーマンスを発揮してくれました!

では、何故今のこの時期に夏酒なのかと言いますと、暑さから解放された身体をゆっくりと癒してくれるからなのです。今までのように、がっしりとした味わいのお酒では、飲み疲れてしまい、ゆっくりと楽しむ余裕すら出てきません。そこで、ちょっと軽めで味わいの柔らかい夏の酒が良いんですね。では、どのようなタイプがあるか見てみましょう!

私が、お勧めするのは、次の二つのタイプのお酒です。香りは少しだけ華やかな甘みを持ちながら、口当たりが柔らかく、後口の味わいのスッキリとしたタイプです。こちらのお酒は、ちょっと冷えた位(18度くらい)の温度で、薄手のグラスで飲むのが良いですね。

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もう一つは、香りは控えめで、旨味のあるお酒です。こちらは、常温(25度くらい)からぬるめのお燗がお勧めです。口の広めの酒器で飲んでいただくと、お米の旨味と甘味を体中で感じることが出来ます。

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来月には、いよいよ各蔵元から冷おろしの出荷が味まります。一年の中で一番美味しいとされる、『秋上がり』のお酒が、9月9日の重陽の節句を境に飲めるようになるんです。旧暦では、菊の花が咲くころにちなんで、菊の節句とも言われいます。邪気を払い長寿を願って、菊の花びらを浮かべた菊酒を楽しんでみてはいかがでしょうか!次回は、『冷おろし』別名『秋上がり』についてお話しいたします。

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