店主の独り言

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2015.09.09
『お酒の飲み頃とは!?』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋
【度胸で仕入れ、情熱で売る!】 リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

日本酒の世界にも季節感というものがあって、四季折々の様々なお酒を楽しむことができるんです。今の季節なら、秋のヒヤオロシのお酒と言ったところでしょうが、お酒自体の味わいが今一つではせっかくの楽しみも半減してしまいますね(^_^;)簡単なようで難しいのがお酒の飲み頃の見極めなんですよ!

よく、お客様との話しの中で、『このお酒の飲み頃はどのくらい?』と言った内容の会話が交わされます。この中には、飲むときの温度帯の意味合いも含まれますが、大半は栓を開けてからどのくらいの時間が経つと旨くなるのかという意味です。勿論、栓を開けた時から美味しく飲めるのが最高なんですが、なかなかそういった物には出会えないものです。

私の所では、『最初の一口から、最後の一滴まで美味しく楽しんでいただきたい!』という気持ちで店内の様々なお酒をご紹介していますが、中には一度栓を開けてしまうとお酒の味わいが伸びないものもあるので、定期的な瓶内熟成の味わいの確認作業が必要になってきます。最良の状態でお勧めするためにも試飲はとっても大切なんですよ(笑)

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中でも、特に気を付けなければいけないお酒が、ガス入りのスパークリング日本酒と呼ばれるものです。人工の炭酸ガスを注入して作るお酒と違って、瓶内発酵によって自然に生まれたガスを瓶内に閉じ込めたお酒なので、ガス感の具合がとっても大切なんです。もちろん、蔵元でも状態を見極めて出荷するのですが、その加減を見誤ってしまうとお客様に大変なご迷惑をかけてしまいます。俗にいう、発泡事件と言われるものです(^_^;)

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ただ、この場合はお酒自体は飲み頃を迎えているので、栓を開ける際に注意を払えばいいのですが、本当の問題はスパークリングしていない時なんです!瓶内熟成が不十分で炭酸ガスが十分に発生していない時があるんですよ。ガス感を期待して購入したのに、それが期待ハズレだったときのショックは計り知れませんよね!そのため、商品が入荷した時に試飲をして、そのような時は、販売時期をずらすか、味わいの説明をきちんとするようにするのですが、日々変化する商品の為に見極めが難しいんですよ。

今回そんな超難易度のお酒が飲み頃を迎えたんです。到着したての時は、何とも頼りなく弱々しい感じのガス感だったのですが、2か月という時間の魔法によって、本来の姿を現してくれたんです。シュワシュワとしたガスが十分に出て、香りと甘味も以前の物とは打って変わって素晴らしくなり、こんなにも良くなるなんて、正直私もびっくりしています。正に、シンデレラのような変貌ぶりに妻と二人であっという間に四合瓶を飲み切ってしまったのは言うまでもありません。お酒の飲み頃を知るという事は、お酒を楽しく飲む者にとって最高の喜びですね!

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