店主の独り言

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2015.09.16
『焼酎の旬!』 お酒の学校32時間目、本格焼酎編

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

日本酒の世界に四季があるように、焼酎(本格焼酎)の世界にも旬というものがあるんですが,皆さんご存知でしたでしょうか?一年を通して多くの方々に飲まれている焼酎ですが、お酒が造られる時期は決まっているんですよ。今回は、数多ある焼酎の中でも、芋焼酎に注目してその出来るまでをご紹介したいと思います。

私の地元の茨城県も、サツマイモの生産量が多いのですが、同じように芋焼酎の本場の鹿児島県や宮崎県でも今まさに収穫の時を迎えていて、収穫と同時に芋焼酎造りが始まります。蔵元によって期間はまちまちですが、9月に始まり2月くらいまで芋焼酎が造られています。以前、お酒の学校の中で、大体の焼酎の造り方についてはご説明をしましたが、覚えていますでしょうか!

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芋焼酎の原料は米と芋ですが、その芋が良質でないと、美味しい焼酎を造ることが出来ません。この時期の九州地方には台風が多くきて、芋畑をダメにしてしまう事が多いことから、台風は蔵元にとって天敵なんです。最近では、気象の変化から台風の直撃が少なくなって助かっているとも聞いています。天災にはかないませんよね(^_^;)
ちなみに、今年の芋の収穫は良好だそうです。

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また、良質な芋が出来たとしても、まだまだ気を抜くことはできません。芋焼酎造りは、収穫から仕込までが時間との勝負です。収穫後の芋は時間の経過と共にどんどん劣化してしまうために、傷の無い良質な芋の選定に細心の注意を払いながらスピーディに作業をしなければいけません。ここでの作業の出来不出来が、出来上がった焼酎の味わいや香りに大きく影響を及ぼすんですよ。原料処理の悪い芋を使うと、アノ、臭ッサイ、芋焼酎になってしまうんです。

このようにして、細心かつ丁寧に選別された芋は、蔵人たちの手によって美味しい芋焼酎へと生まれ変わります。そして、約1ケ月の後には必要最低限の濾過を施した新焼酎が誕生し、芋の爽やかな甘みと旨味、新酒独特の力強い荒々しい香りを楽しむことが出来るようになります。現代の製造技術の進歩により、昔のような鼻を突くような嫌な臭いは影をひそめるようになってきました。

蔵元曰く、芋焼酎の旨さを楽しむにはお湯割りが一番!秋の夜長に、芋焼酎のぬるめのお湯割りを頂きながら中秋の名月を愛でるのも一興ですね!美味しいお湯割りを作るポイントは、気持ち薄め(お湯7:焼酎3)でぬるめ(40度くらい)が良いですね。焼酎の旬を知ることでさらに楽しみが広がりますね。
また、今宵も酒が飲みたくなってしまいました!

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