店主の独り言

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2015.09.21
『日本酒の賞味期限パートⅡ』 お酒の学校34時間目、日本酒編

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

前回、お酒の品質は、蔵元、販売店の管理の状態に左右されるとお話しいたしました。それじゃあ、消費者はどうしたらいいのか!何を目安にお酒を買ったらいいのか、と思われますよね。季節やお酒の種類によっても管理の方法は変わって来るので、一言では言えないのですが、とりあえずは、先日お話しした管理状態(常温棚)の元で、1年以上前の日付が付いている物に関しては少なくとも避けた方がいいと思います。(逆に大吟醸クラスのお酒は、冷蔵庫できちんと管理し、最低1年位熟成させた方が、味がのって美味しい物もあります)

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以前、あるお客様が、『○○という酒は、どろどろとしてどぎつい酒だよね~』とおっしゃるのです。驚きました。その○○という酒は、辛口でさらりとした口当たりの軽やかな酒なんです。おそらくそのお酒は管理がきちんとなされていなくて、傷んでいたのだと思います。本来は素晴らしいお酒なのに、そのように誤解をされて、本当に残念な事です。

きちんと管理された同じ酒を飲んでみれば、その違いに愕然とするはずです。

実際にお酒の中身が傷んでいるか、いないか、という判断をするのは意外と難しくて、そのためには、同じ酒の傷んでいない物と傷んでしまった物の両方の味を知らなければ、判断することはできません。何を当然な事を!と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、もしかしたら、知らず知らずのうちに傷んでいるお酒を飲んでいるかもしれません。そして、前述のお客様のようにその傷んだ味がそのお酒の味だと思い込んでいる場合もあるのです。

では、傷んでしまったお酒というのはどのような香りや味わいがするのか、今回は一例を出してご説明いたします。一番わかりやすい症状が『蒸れ臭』と言われるもので、その言葉通りに蒸れた汗のような臭いがします。生乾きのタオルの臭いと言えば分かりやすいでしょうか!本来冷蔵管理した方が良いお酒を、高温状態で放置してしまった場合に瓶の中のお酒にこのような臭いがついてしまう事があり、一度ついてしまうと元には戻らないので、その場合は料理酒などにお使いになることをお勧めいたします。

劣化してしまったお酒には、他にもいろいろな症状がありますが、そこは敢えて覚える必要はないかと思います。日本酒は、美味しく飲んでこそ楽しい飲み物なんですから・・・。
是非、皆様には美味しいと思えるお酒を飲んでいただきたいと思って、我々酒屋は日々努力を重ねているんです。一概にどの酒屋・酒売り場なら良いとは言えませんが、是非、お店の方とお話をしてみてください。疑問に思ったことは遠慮しないで、聞いてみてください。

お酒を大切に思っているお店の方なら、快く質問に答えてくれると思いますよ。
私も出来るだけ誠実に、正確に、分かりやすくご説明しようと心がけています。時には、うまく説明できないこともありますが、修三のように熱い気持ちを忘れずに、そこは情熱をもって頑張っています(笑) 最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

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