- 店主の独り言
皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!
今まさに秋上がりの美味しいお酒達が沢山出てきて皆様の舌を楽しませていることと思いますが、後二か月もすると今年のしぼりたて新酒が出来上がってきます。以前のお酒の学校の話の中で、日本酒の造り方についてはお話ししましたが、今日は酒造年度についてちょっとだけご説明をしたいと思います。
一般的な暦の年度と言えば、1月から12月までが一つの区切りとなり、学校などの年度と言えば、4月に始まり3月に終わるのですが、日本酒の酒蔵にとっての一年は、7月に始まって6月に終わります。つまり、7月から来年の6月までの一年間が酒蔵にとっての一年度という事で、平成27年7月1日から平成28年6月30日までを平成27酒造年度と言います。
お酒のラベルや、説明書きなどの中で、こういった酒造年度という表現が使われることもあり、その際には『BY』というアルファベットで表記されているんですよ!この『BY』ですが、英語の『ブリュワリー・イヤー』の略称で、酒造年度(醸造年度)を意味しているんです。私も『このお酒は、24BYですよ!』(平成24年7月から平成25年6月)みたいな感じで時々使ったりするんですが初めて耳にする方にとっては、一体何のことだか見当もつきませんよね(^_^;)
一般の方々にとってとても分かりにくいという事から、数年前からは『BY』ではなく西暦で表示するところも出てきました。このように西暦表示が出始めた背景にはお酒の熟成に対する認識が大きく絡んでいると思います。日本酒は出来立てが一番という風潮が浸透しており年数がたったものは良くないというイメージがあります。その反面ワインは熟成した方が良いと思われていることから、プラスのイメージを考慮して西暦表示をしているのではないでしょうか。
日本酒も本来熟成と共に味わいが増して美味しくなるのですが、今までは〇年熟成酒と言ったように、熟成年数のみが追記されているだけでした。これでは、このお酒が何時造られたのか知る由もなく、実際に何年くらい熟成しているのかもわかりません。酒造年度を西暦表示にすることで、何年に造られてどのくらい熟成しているのかが一目で分かるようになります。
このように年数表示が分かりやすくなることで、日本酒は新酒が一番!と言ったイメージが少しでも変わることを願っています。ちなみに、今年であれば『27BY』と同じ意味で『2015』の表記になると思いますよ!どこかで『BY』の表記を見かけたら『酒造年度』の事なんだなぁ~と思って下さい!ちなみにラベルに表記されている製造年月日が酒造年度と一致するとは限りませんので、お間違えの無いように・・・。製造年月日は瓶詰された日、ラベルが貼られた日、もしくは蔵を出荷した日になります。分かり難いですね~。
ちなみに、写真のお酒は『磐城寿・吟テージ』です。吟醸酒とヴィンテージを組み合わせて作った蔵元のアイデアあふれるお酒です。蔵元の鈴木酒造さんは、以前は、福島県の浪江町でお酒造りをしていましたが、現在は山形県の長井市で蔵を再興しています。
お酒の最新入荷情報!
twitter.com/kinase_sake
フェイスブックもやってます!
www.facebook.com/kinasesaketen
楽しい飲酒生活の未来の為に、ワンクリックをお願いします!
↓
人気ブログランキングへ