店主の独り言

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2015.10.27
『ひやおろしってどういう意味?』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋
【度胸で仕入れ、情熱で売る!】リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

最低気温が一桁になってきていよいよ秋から冬へと季節が変わろうとする今の時期こそ日本酒を心ゆくまで楽しみたいものですね!今の旬のお酒と言えば『ひやおろし』という事なんですが、この言葉、我々業界の者にとっては当たり前のように使っておりますが、ご来店いただくお客様から『ひやおろし』って何?と聞かれることも多く、まだまだ世間には浸透していないようです。

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以前、お酒の学校でも話したことがありますが、今日はもう少し解り易くご説明したいと思います。大雑把にいってしまえば、最近では秋のころに出回り始めるお酒を総称して『ひやおろし』と表現しています。本来は、春に一度だけ熱処理をして蔵元内の冷蔵庫で熟成させたお酒を冷えた状態のまま酒屋さんへ届ける(卸す)お酒の事をいうのですが、今は二度火入れの物や本生の物も全部ひっくるめてひやおろしと言っています。

『ひやおろし』は酒屋の店頭に於いても冷蔵管理が必要なお酒なのですが、その辺の解釈の仕方が酒屋によって、売り場によって曖昧でまちまちであるため、常温棚で陳列している売り場も多く、消費者の方を混乱させてしまう原因の一つとなっているのではないかと思います。

では、購入したお客様の自宅での保存方法はどのようにした方が良いのでしょうか?今の時期の気温を考えた時に、消費者の方が必ずしも冷蔵管理をしなくてはいけないかと言いますと、そう厳密に考えなくても大丈夫だと思います。お酒を10日間位で飲み切ってしまうのであれば、18度以下の室内空間で陽の当たらないところであれば、それほど味わいが劣化することなく楽しめるんじゃないでしょうか。

また『ひやおろし』のお酒は、お燗してもいいんでしょうか?と言ったことも良く聞かれます。もちろん、お燗しても美味しいひやおろしのお酒は沢山ありますから自由に飲んでいただいて構いません。どうも、冷蔵庫の中に入っているお酒をお燗(温める)事に違和感を感じているようで、冷えているお酒を温めても大丈夫なのか?と言うところを心配しているようです。

例えば、牛乳も一度だけ熱処理がなされていますが、スーパーでは冷蔵庫に陳列されていますよね!しかし、飲むときには『ホットミルク』の様に温めて飲んだりすると思います。あの牛乳がレジ横の常温の棚に並んでいたらどのように思いますか?心配ですよね。飲む時には温めたりするものでも、商品管理は冷蔵しなければ美味しい状態で味わう事は出来ないんです。お酒も同じです。『ひやおろし』もです。

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