店主の独り言

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2015.11.04
『蔵元訪問記・山形の漢(おとこ)』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

紅葉が見ごろの晩秋の山形へ車を走らせて、久しぶりに懐かしい人に会いに行ってきました。彼との最初の出会いは福島県の浪江町でしたが、東日本大震災の影響で今は山形県の長井市という町で酒造りを続けています。震災後、大変な時期にもかかわらず、すぐに酒造りを再開した強い気持ちには強い感銘を受けました。

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その蔵元とは『磐城壽』という銘柄のお酒を醸す『鈴木酒造』さんです。浪江に蔵があった時は蔵元のすぐ裏手が海に面していたので、海の男酒!などとも呼ばれていました。兄弟二人の二人三脚でしっかりとした味わいのお酒を醸す姿からも多くの根強いファンの支持を得ていました。代表銘柄の『寿』はお祝いごとは勿論の事、お悔みなど、町のすべての行事に使われていました。

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鈴木酒造さんが山形で酒造りを始めてから今年で5年目を迎えます。気候も環境も全く異なる中での酒造りの苦労は想像を超えるものだったと思います。真冬の寒い時期には屋根の氷柱が地面にまでつながってしまうそうです。以前お邪魔したのは今から2年前になりますが、その時に比べると蔵の中も随分と様変わりし、新しい設備等も増えていて進化のほどをうかがい知ることが出来ました。

鈴木さんの醸すお酒は、本来じっくりと熟成させてしっかりとした味わいの物でしたが、震災直後は貯蔵熟成させる余裕もなく思うような味わいを実現させることが出来なかったそうですが、それがやっと、今年から少しづつ自分の思い描いたお酒を出すことができるのだと言っていました。その時の彼の表情がとても生き生きとしていたのが印象的でした。

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自分のお酒を復活させるのだと言う、強い気持ちを持ち続けることは並大抵の事ではありませんが、彼の姿を見ていると、きっとやり遂げるのだろうな!と思ってしまいます。そして、この冬にはその夢の第一歩として『土耕ん醸(どこんじょう)』が復活登場します!

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今回の訪問は車での日帰りでしたが、次回は少し余裕のある日程で共に酒を酌み交わしながら今後の酒造りの話でもしたいと思います。それから、蔵元のある長井市は紅花紬の里としても有名なので、たまにはちょっと観光もしてみようかな!などと、もう次の訪問の計画を立て始めています(笑)

写真のお酒は『寿・赤ラベル』山廃純米原酒25BY 1.8L 2,800円

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