皆さんこんにちは！
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る！』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です！

今週は、ボージョレーヌーヴォ一の話題で持ちきりですが、日本酒ファンの方にとっては苦々しく思っていることでしょう！先日、東京の友人と話をしていた時に、都内のある有名な牛鍋屋さんで出される日本酒のことが話題となりました。とても興味深い内容でしたので、ご紹介したいと思います。

その牛鍋屋さんはとっても歴史があり、知る人ぞ知る超有名お店なんだそうです。もちろんお酒も飲むことが来ますので、牛鍋をつつきながら冷酒をきゅう～っと、飲んだらさぞや旨いんだろなぁ～、などと、私に限らず誰しもついつい、そのような光景を想像してしまいます。

ところが、その牛鍋屋さんで出される日本酒は『お燗酒』と決まっているそうなんです！その店の主人が言うには、牛鍋を美味しく楽しむためには、冷えたお酒ではなく、温かいお酒が良いそうです。何故なら、牛の脂は温度が下がると固まりやすくて、せっかくの旨味が損なわれてしまうという理由から、お酒は冷えた物ではなくて温かい物を提供しているそうです。

聞けば、なるほど！と思ってしまう話でして、自分の看板メニューを最もおいしく味わってもらうための店主のこだわりだったんです。そうなって来ると、牛鍋に合う美味しいお燗酒とはいったいどんな味わいなのか？増々知りたくなってしまいました。個人的にも、牛肉の旨味や出しの味を引き立ててくれるお燗酒を色々と試してみたいと思います。

こんな話を蔵元さんとの会話の中でしていたら、何と！面白いお酒を送ってきてくれました！その名も『燗々上々（カンカンジョウジョウ）』といって、お燗をするとお酒の持つ旨味がドンドン良くなってくるという代物だそうで、冷ではなくて、お燗して飲んでくださいと言っていました。他にも、温めることで力強い旨味と深みのある香りが顔を出す熟成大吟醸の『枯淡（コタン）』というお酒も入荷しました。

今年の冬は、鍋などの温かい料理を食べるときには、温かいお酒を飲んでみると、今まで気が付かなかった料理の美味しさに気が付くかもしれませんね！

写真のお酒は、

昇龍蓬莱　『燗々上々』　1.8Ｌ　3,400円（税別）

繁桝・熟成大吟醸　『枯淡』　1.8Ｌ　5,000円（税別）

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