店主の独り言

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2015.11.21
『精米についてもう少しだけ!』 お酒の学校53時間目、日本酒編

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

三連休の初日の今日はお天気にも恵まれて、絶好の秋の行楽日和となりました。水戸でもラーメン祭りがおこなわれたり、法人会の全国大会が開催されたりと、普段にはない人の賑わいを見せています。ボージョレー・ヌーボが終わったと思ったら、今度は続々と日本酒の新酒が各蔵元から届き始めました。間もなく新酒の季節がやってくるのだと実感しています。今日は先日までご説明していた精米についてもう少し補足をしたいと思いますので、もう少しお付き合いください!

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精米の割合に応じて、純米/特別純米、純米吟醸、純米大吟醸、本醸造/特別本醸造、吟醸、大吟醸と分けられると、お酒の学校51時間目前編でお話しいたしましたが、この特別純米・特別本醸造の「特別」というのは、蔵元が自由に付ける事が出来るのだそうです。厳密に言えば、細かい規則があるようですが・・・

例えば、特別な米で造ったから、特別な作り方をしたから、などなど、蔵元が特別と思える何かがあれば・・・です。店頭で、『特別』と表記されたお酒を見かけられましたら、このお酒の『特別』は何なのかな~と考えるのも面白いですね。

また、50%以上精米すれば、大吟醸(純米大吟醸)と表記できるので、一口に大吟醸と言っても、50%精米の物もあれば、40%、30%、22%、と大吟醸(純米大吟醸)もピンキリなんですよ。どうぞ、大吟醸(純米大吟)を購入の際には、ラベルの精米歩合をチェックしてみてください。

ちなみに、ラベルの表記は精米歩合にかかわらず、蔵元が自由に決めることができます。
50%の精米歩合であれば、純米大吟醸(大吟醸)の表示ができるのですが、あえて純米吟醸(吟醸)や純米酒(本醸造)と付けている物もありますし、60%でも純米酒(本醸造)と表記している酒は沢山あります。(ただし、精米歩合の低い物を高く表記することはできません)

ではなぜ、50%も精米いているのに、「大○○」と表記しないのか、不思議ですよね?
ラベルに大吟醸(純米大吟醸)と書いてある酒しか買わない!とか、大吟醸(純米大吟醸)と書いてある酒しか喜ばない!と言う人は大勢います。だったら、「大」と付ければ、もっと売れるのにって思いますよね。

以前、ある蔵元のご主人に聞いたお話しですが、蔵元にとって、「大」がつく酒というは、その蔵の「一番」の酒という意味なんだそうです。一番は文字通り、蔵を代表する最高ランクのお酒を指します。ですので、精米歩合上、大吟醸(純米大吟醸)表示ができるとしても、蔵元が納得する酒にしか「大○○」のラベルはつけないんだ、そうです。

一方で大吟醸を乱発している蔵も沢山ありますけどね(笑)どことは言えませんが(^_^;)
蔵元によって、いろいろな考え方がありますね・・・

次回は、日本酒の『生酒って何?』について、お話しいたします。これか入荷してくる新酒は『生酒』です。新酒を飲む前に予習致しましょう!

写真のお酒は今年の新酒です。向かって左から

花陽浴・純米吟醸・美山錦 720ml 1,500円(税別)埼玉
華やかな香りと切れのある後口が楽しめます!

真澄・純米あらばしり生原酒 720ml 1,300円(税別)長野
芳醇な香りと力強い旨味が楽しめます!

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