店主の独り言

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2015.12.08
『焼酎の表面に浮いている物の正体とは!』 お酒の学校57時間目、本格焼酎編

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

日本酒同様に本格焼酎の世界でもこの時期になると、今年収穫したサツマイモで造る新焼酎が出来上がり、私の所にもたくさん入荷してきます。焼酎にも新酒の時期があるという事は、以前のブログの中でお話したことがあると思いますが、今回はその新焼酎ならではのビックリポンな現象についてお話ししたいと思います。

この時期に出てくる新焼酎は、出来立ての香りと味わいを最大限に引き出そうという事で、無濾過でビン詰めされた物が多くなります。また、少しでも早く出荷したいとの想いから、本来であれば時間をかけて行う作業をせずにビンに詰められています。

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このような出来たての焼酎、特に無濾過の物には液体の表面に油の様な物が浮いてきます。特に温度が下がって来ると一層目立つようになりお酒自体に霞がかかったように見えるようになってきます。初めて目にした方にとっては、何か異物が混入したか?お酒自体が劣化したかのように思えるでしょうが、これこそが新酒独特の香りと味わいの素なんですよ。

その表面に浮いた油の正体は、フーゼル油といって、もともと焼酎の中にあるもので身体に害はないのですが、時間と共にお酒の味わいに悪い影響を与えるために、蔵元では時間をかけて丁寧に取り除く作業をしているんです。その辺は日本酒の新酒に含まれる、オリやにごりなどと同じだと考えれば分かりやすいと思います。

また、この表面に浮いた油は瓶を振ったり、温度が上がってしまうとお酒の中に溶けて消えてしまうために意外と気づかないかもしれませんね!私の店は、お酒の品質保持の為に最低限の暖房しか入れてずとっても寒いので、このような現象が出てしまうのかもしれません(笑)

香りと旨味のエッセンスを残したままの状態を味わえるのも、この時期に出てくる無濾過焼酎ならではの楽しみかもしれません。オンザロックや水割りで飲むと甘く感じられ、お湯割りで飲むと力強い香りと芳醇な旨味を楽しむことが出来ます。彼らが悪さをする前に旬の味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか!

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