店主の独り言

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2015.12.13
『あの味わいに、また出会えるとは感激!』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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二か月前の奄美大島で口にした黒糖の味わいが、今でも鮮烈に舌の記憶と共に思い起こされます。今まで口にしたことのある黒糖の味わいを根底から覆すような、甘く甘美な香りととろける様な舌触り、コクのある芳醇な甘み、その時の感激がまた味わえるなんて夢のようです。

生まれて初めて奄美大島に伺ったのは、黒糖焼酎『龍宮』を造っている富田酒造さんにお会いするためでした。そこで、黒糖焼酎の主原料でもある黒糖についてお話を伺いながら数種類の産地の違う黒糖を食べさせていただいた時に、今回の幻ともいえる『黒糖』に出会ったんです。

富田さんの所では、沖縄や奄美など国産の黒糖数種類をお酒の銘柄によって使い分けているそうです。同じ沖縄の黒糖でも産地によっては、酸味があったり、苦みがあるものなど、それぞれの個性があるので、それらをうまくブレンドしながら自身の目指す焼酎の味わいを造り上げているそうなのですが、ただ一つの銘柄だけは、同じ黒糖のみで造るのだと言っていました。

その富田さん渾身の黒糖焼酎が『まーらん舟』というもので、この焼酎に使われる黒糖は、奄美産の中でも徳之島で生産される黒糖に限られるのです。黒糖焼酎の蔵元がほれ込むほどに品質の高い徳之島産の黒糖ですが、その生産量には限りがあり、作られる時期も非常に短いために広く流通することがありませんでした。しかも、一切の添加物を加えていないために品質が変わりやすく、冷蔵管理をしていないと商品自体が劣化してしまうという欠点があるんです。

しかし、一度この味を知ってしまったら、他のどんな黒糖を口にしても満足することは出来ません。12月から3月までの非常に限られた期間にのみ生産され、冷蔵管理をしないと味わいが変わってしまうという制限があっても口にしたいのがこの『徳南製糖』さんの黒糖なんですよ!初めて食べた時の一言が『まるで生チョコを食べたみたいだ!』だったんです。是非、皆さんにもこの感動を味わっていただきたいんです。

奄美の島では、お茶請けのお菓子として良く出ていましたが、私のおすすめは、やはりお酒と一緒に食べていただきたいですね!黒糖焼酎に合わせるのは鉄板として、ウイスキーにもとってもよく合うんですよ。そうそう、赤ワインとの相性もすっごく良かったですね。美味しいお酒とほんのちょっとの黒糖があれば、とっても素晴らしい晩酌の時間が楽しめると思います。

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