店主の独り言

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2015.12.29
『新酒の真の実力とは!?』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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今日も朝から沢山のお客様がお正月用にとお酒を買いにご来店して下さっています。家族親戚一同が久しぶりに顔を合わせるお正月は、新しいお酒で祝いたいと思ってくださるのは嬉しいのですが、お客様にお酒の説明をしていて、ちょっと気が付いたことがあるのです。

新酒というのは、文字通り、今年出来たてのお酒です。新酒の方が新鮮で美味しいと思っている人も多いと思いますが、お酒の学校で何度かお話しさせて頂いたとように、新酒というは、若い、未熟な状態で瓶に詰められた物ですので、栓を開けた当初は、アルコールがとがった感じや、後口に渋みや苦みを感じます。それが一般的な新酒の特徴と言えます。

そして開栓後、空気に触れることにより、時間の経過と共に、アルコールが丸くなり、渋みや苦みが消えて、お酒の中ある香りと味が広がって行きます。新酒の味が乗るには、時間がかかります。ですから、新酒を開けたその日のうちに飲み切ってしまうのは、本当のその酒の味を知らないままに飲むことになり、とてももったいない、残念なことだと思うのです。

もし、お正月にみなさんでお酒をお飲みなるときに、その日のうちに1本飲み切ってしまうのであれば、若い新酒ではなく、味の乗った秋のお酒『ひやおろし』などを飲まれた方が、美味しく飲めるのではないかと、ここ数日お客様に説明をしていて感じています。もちろん、新酒の特徴を理解され、新酒のフレッシュ感を楽しまれるというのであれば、それは全然OKです!

『新酒は育てて飲んでくださいね』とお話ししていると、お客様も『じゃあ、この子を連れて帰って育てます』と赤ちゃんを愛おしむかのように(笑)、お酒を買って下さいます。育ちきらない状態の本当の姿を知らないまま、『新酒ってアルコールがきつくって美味しくないよね』なんて誤解されてしまっては、この子(お酒)が可哀そう!と楽しい飲酒生活案内人の私としては思ってしまいます。この子の力はこんなもんじゃないですよ、やればできる子なんです(笑)

今日は、そんな事を思う年末の一日でした!

あと二日、もうひと踏ん張りですね・・・。

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