店主の独り言

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2016.01.19
『暖冬と日本酒の微妙な関係!』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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昨日の大雪のニュースには本当にびっくりしましたが、私の住んでいる水戸では意外にも雪ではなくて雨でした!ちょっと寒いと思うと、平気で氷点下の気温になるのに、今回は雨と強風で台風の様な一日でした!その台風並みの低気圧が過ぎたと思ったら急に寒くなってきて、年末年始の暖かさが何だったのだろうと思うくらいです。

今週の木曜日、1月21日は大寒です!一年で最も寒い日とされていますが、これ以上寒くなっては私の身体が持ちそうにありません(^_^;)当店はこの時期生酒が入荷してきているので、店内には小さなファンヒーター1個おいてあるだけで暖房は入れていません。人間には辛い寒さですが、日本酒造りに於いてはこの寒さが必要不可欠なのです。

特に酒造りの始まった11月下旬位から年明けの先週くらいまでは、天気予報の通りに暖冬でした。この異常な温かさが、日本酒を造っている蔵元たちを悩ませ、苦しませていた事を、皆さんはご存知でしたでしょうか?今でこそ、技術の進歩によって温度管理のできるタンクや部屋がありますが、日本酒ほど環境に左右されるものはありません。

杜氏さんは、その日の気温や気象状況を考えながら、お酒の温度や発酵状態を丁寧に管理しています。とはいっても、相手は微生物なので、なかなか思うようには行ってくれません。普段から親しくさせて頂いている杜氏さんから届いた今年の年賀状には『今までの酒造りの中でも経験したことのない暖冬で、苦労しています!』と書かれていました。

他の造り手さんたちからも、同じような声を聞いています。ところが、そのように感じている造り手のお酒は、どれも素晴らしい仕上がりを見せているんです。暖冬の酒造りの難しさを瞬時に感じ取り、それを正面から真摯に受け止めて、自分の持ちうる技術と経験でまとめ上げてしまう力量には感動すら覚えます!

これからが寒さの本番を迎えますが、美味しいお酒が生まれるためには少々の寒さは我慢しないといけませんね。大変な思いをしている造り手さんたちの事を思うと、この寒さが少しでも長く続いてくれることを願うばかりです。

夜明け前・生一本搾りたて生 720ml 1600円
杉勇・純米生原酒・美山錦  720ml  1300円 

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