店主の独り言

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2016.02.07
『ひや酒とお燗酒を飲み比べてみた!』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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今日は久しぶりに温度の変化に伴う味わいの違いを感じてみようという事で、お燗用のお酒のなかでも素晴らしい個性を発揮している山形県の羽根田酒造さんのお酒を飲んでみました!『100人のうちで一人でも気に入ってくれる方がいればいいんですよ!』と言っていた羽根田社長の醸す酒は、冷酒から熱燗まで幅広い温度帯で楽しめる懐の深いお酒なんです。

今宵頂きましたお酒は、そんな蔵元の中でも特に個性のしっかりとしたものを選んでみました。『羽前白梅・山廃純米吟醸2012年』味わいが乗りに乗った蔵元自慢の逸品です。蔵元が推奨するお燗の温度は50度という熱燗なのですが、今回はあえて常温(15度)とぬる燗(40度)の二種類で飲み比べてみることにしました。

まず、常温の物、ここではあえてひや酒と表現しますが、こちらをテイスティンググラスに注ぎいれ、香りを見た後に口に含んで味わいを確認しました。穏やかでほのかに甘みを感じる香りがゆっくりと立ち上り、さらりとした口当たりながら芳醇なコクと旨味が口の中上下左右に広がります。後口の余韻がとても心地よく、嫌な酸味などは感じません。

続いては、ぬるめのお燗です。これを作るにはちょっとした手間とコツがいるんです!面倒な方は電子レンジでも構いませんが、今回はあえて湯煎で行いました。鍋でお湯を沸かし、火を止めた後に酒を入れた陶製のぐいのみを肩まで沈めて蓋をします。鍋のふたをすることで早く温まり、お酒の香りが必要以上に飛んで行きません。

程よく温められたお酒からは力強い旨味が香りと共に出てきて、意外なことに、ひや酒の時よりも飲んだ感じがシャープに感じ、後口のキレも良く、一緒に食べた鶏もも肉の脂も綺麗に洗い流してくれます。ひや酒の時よりもスッキリと感じられたのは意外でしたね!

もし、このお酒を飲む機会がありましたら、円やかなコクと甘みを楽しみたい方はひや酒をお勧めします。また、スッキリとしたキレのある後口と力強い旨味を堪能したい方にはぬる燗が良いですね!同じお酒でも、飲むときの温度帯ひとつで様々な表情を見せてくれます。今回は、予想と相反していたのが意外であり、とても楽しい体験をすることができました。次回も色んな飲み方にチャレンジしていきたいと思います!

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720ml 1700円
1800ml 3400円

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