店主の独り言

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2016.02.19
『バナナとリンゴはお酒に密接な関係があります』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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最近よく、ご来店いただくお客様から『店内に入ってくるととってもいい香りがしますよね~』と言われることがあります!以前、お酒の瓶を割ってしまった時にも同じような事を言われたこともありますが、今回の香りの原因は店内で袋詰めをしている酒粕から発せられているのだと思います。ちょうど今袋に分けている酒粕は、吟醸酒を造る際にできる『吟醸粕』と言われるもので、一般に出回っている物とは明らかに香りのタイプが違うんですよ!俗に『吟醸香』と言われるものです。

お酒の香りを説明する際には『フルーティな香り!』等と言って、色々な果物の香りに例えて説明したりするのですが、その香りは、大きく分けて二つのタイプに分けることができます。それを果物に例えるとしたら『バナナ』と『リンゴ』と言ったところでしょうかね!えっ?日本酒から『バナナ』や『リンゴ』の香りがするの?と思った方も多いと思いますが、実際に香りを嗅いでみると本当にそうなんですよ。ただし、本物のバナナやリンゴがお酒の中に入っているわけではありません(笑)

では、その果実の香りの正体は何なのかと言いますと、『バナナの香り』と表現される物は『酢酸イソアミル』というもので、ほのかな甘みと芳醇なコクを感じることができます。実際にはバナナの身というよりは、バナナの皮の香りに近いかもしれませんね!また、バナナ以外には『モモ』などにも例えられたりします。

もう一つの『リンゴの香り』と表現されるものは『カプロン酸エチル』というもので、一瞬で立ち上る華やかな香りとキレのある爽やかな酸味を感じることができます。特に、蜜の詰まったリンゴを食べた時の爽やかな酸味は近いかもしれません。他にも洋ナシやパイナップルの香りなどにも例えられます。

このように、日本酒からは実に様々な果物の香りを感じることができるんです。もしあなたがお酒を選ぶときに、このお酒は『イソアミル』や『カプロンサン』の香りですよ!と、言われるよりも『バナナ』や『リンゴ』の香りがしますよ!と言われた方が分かりやすいですよね。自分の好みの香りのお酒を探すのも、お酒を楽しむ一つかもしれませんね!あくまでも、果物は入っていませんので、お間違えの無いように・・・。

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