店主の独り言

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2016.05.03
『甘さの中にある旨さが大切なんです』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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今日は、前回に引き続きまして『甘口のお酒』についてもう少しだけ説明をさせて頂きたいと思います。最近になってよく耳にするようになってきた甘口という表現ですが、日本酒の世界では昔から使われていた味わいの表現方法なんです。しかし、いつしか日本酒は辛口と言うの広まって、甘口のお酒は影をひそめるようになってしまいました。

最近では、食生活の変化に伴い日本酒の味わいや飲み方も多様化してきています。その一つとして、ワイングラスで飲んだり、それに合わせるかのような酸味と甘みを強調したワインのような味わいの物も出てきています。また、その背景には造り手の技術の進歩と革新的な発想があることも忘れてはいけません。

話を本題に戻しますが、私が考える甘口のお酒というのは『後口に旨味が感じられる』もので、後口にはお酒の旨味が残り、それが段々と甘味に変わって行くような余韻の長い味わい。ご飯をいつまでも噛んでいると甘く感じられるように、砂糖のような表面的な甘さではなく、お出汁のような奥深い旨味が感じられるお酒です。

甘口のお酒の中にも『サッパリとした甘口』や『芳醇な甘口』と言ったように、実に様々な味わいの甘口が存在しています。サッパリ甘口のお酒は、甘さの度合いと同じくらいの酸味があるので、甘いのに甘さを感じません。これは白ワインと同じ感覚ですね。

また、芳醇な甘口のお酒は、甘さと言うよりも旨さを感じる味わいで、飲んだ時の後口にしっかりとした旨味があります。このようなタイプのお酒は、酒造りの初めの段階からしっかりとした味わいを出すように仕込まれています。四段仕込みや、もち米を使った製造方法などが良く用いられます。

いずれにしても、ほんの少し甘くなじるくらいの方が美味しく感じるのは、お酒に限ったばかりの話ではないように思えます。それが『旨味』という表現になればより一層身近に感じられるかもしれませんね!甘さの中の旨味という繊細な味わいを感じることができるのも、古来より出汁の文化で育ってきた日本人ならではの素晴らしさだと思います。日本酒の奥深い旨味を楽しんでいただけることを願っています。

話が難しくなってしまいましたが、今日も最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございました。

『甘口のお酒って、どんな酒?』
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