店主の独り言

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2016.05.12
『三者三様の旨さに脱帽です!』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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今回の低精白米のお酒に関しては随分と話が長引いてしまいましたが、いよいよ本題に入りたいと思います。前回のブログの最後の方でもふれたように、今まで雑味の素とされてきた米の外側の部分が『旨味や力強さ』に変わり、様々な味わいのお酒が出来るようになってきました。

お米の生産者の方々の努力と精米機の進歩もあり、これが本当に低精白のお米で造ったお酒の味わいなのかと自分の味覚を疑ってしまうような素晴らしいものが私の所にも入荷してきています。その中でも、特筆すべき三銘柄をご紹介してみたいと思います。

まずはじめにご紹介するのは、地元茨城県は結城市にある結城酒造さんが造った『michiko 90』という精米歩合90%で醸した純米タイプのお酒です。酒米の王様との呼び声も高い『山田錦』の有機栽培米を使い、トロリとした滑らかな舌触りで口の中に滑り込み、その後一気に芳醇な香りと力強い旨味が広がります。思わず、サスガ山田錦!と叫んでしまいます。

続いてご紹介したいのは、農家さんと二人三脚で良質の酒米を追い求めてきた長野県伊那市の宮島さんが醸す『艶三朗・純米生原酒』です。低農薬栽培『ひとごこち』の精米歩合70%で醸されたお酒は、とても品の良い香りが立ち上り、柔らかな旨味が広がったかと思うと、すう~っと消えてなくなる、後口のキレの良いお酒です。そして、最後にほんのちょっとだけ甘さが顔を覗かせます。

最後にご紹介するのは、今までの日本酒の概念を覆してしまうような斬新な味わいのお酒です。その味わいは、甘味と酸味とが絶妙なバランスで絡み合い、お米の旨味が口の中に広がったかと思ったら、さらりと消えて、スッキリとした後口が感じられます。こんなびっくらぽんなお酒を造ったのは、斬新な発想と優れた醸造技術を併せ持つ栃木県の渡邊酒造さんです。精米歩合99%の『とちぎ14号』を使った、キモト造りの純米原酒を更にワイン樽にて熟成させました。(旭興・キモト99%樽熟成 720ml 1300円)

お米の力と造り手の情熱が織りなす新しい日本酒の形がここにあるのだと思います。、これらのお酒を飲むたびに、低精白米の可能性は無限大なのかもしれないと考えさせられます。何はともあれ、美味しいお酒が飲めることは、素晴らしいですね!

これで、このシリーズは終わりとさせていただきます。最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。

『酒米の精米について』 お酒の学校51時間目、日本酒編
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2015/11/14/201511-article_14-html/

『お酒の学校を始めます』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2015/05/25/201505-article_3-html/

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