店主の独り言

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2016.05.22
『日本酒の瓶に変革の時が来た!』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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昨日は、なんか気を持たせるような形で終わってしまいましたが、決して意図してやったわけではありませんのでご了承ください。昨日の最後の所で、『生酒流通の重量問題』に真っ向から向き合い、お酒の瓶を根本から見直すと言う斬新な発想の蔵元があるという事をお話しさせていただきました。

そこで、本日はその新しい試みについて、私なりに少し考えてみたいと思います。

日本酒の瓶と言えば、色や形状の違いはあれ、容量に関しては一升瓶(1.8L)が当たり前のように使われ、流通しています。時代の変化と共に、機械式の栓は使い捨ての栓になり、10本入りの木箱は6本入りのプラスティックのケースになりましたが、ビンそのものは変わっていません。

今回の革新的発想というのは、日本酒では当たり前と思われていた一升瓶をやめて、1.5Lサイズの新しい形状のお酒の瓶を創ってしまった事です。某運送会社の重量規制が10キロですので、1.5L×6本=9キロは条件を満たしていますが、単に重さだけを考えて新しい瓶を創ったのかどうか、蔵元の真意の程は分かりません。

では、新し日本酒の1.5Lサイズ瓶の使い勝手は如何な物でしょうか?まず、容量が少なくなったことで、多少持ち運びが軽くなりました。1.8Lの一升瓶を実際に手にぶら下げて持ち歩いてみると、結構重くて大変なんです。そんなこともあってか、都心部では四合瓶(720ml)が主流だそうです。それと、瓶の背が低くなりますので、自宅での冷蔵庫に入りやすいというのが、蔵元の説明です。

一方で、問題点もいくつか見受けられます。瓶の背の高さは低くなっても、瓶の底の直径は同じなので、冷蔵庫のタイプによっては以前と変わらずに入らないこともあります。また、飲み終わった後のゴミの問題もあります。日本酒の一升瓶は、リサイクルやリユースの環境が整っていますが、今回の新しい瓶はその対象には含まれませんので、今後の課題となってきそうです。

何事も、新しいことをやろうとするときに障害はつきものです。飲み手のライフスタイルや意識が変わっていくのに合わせて、お酒の世界もドンドン変化していかないといけないと思います。変えてはいけない物と、変えていかなければいけない事をよく見極めながら、
酒業界の今後ますますのイノベーションを期待したいと思います。

本日も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

『お酒の一升瓶の処分方法!』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2016/03/27/201603-article_27-html/

『生酒流通の重量問題とは?』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2016/02/25/201602-article_25-html/

『お酒の学校を始めます』
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