店主の独り言

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2016.06.14
『これを知れば、日本酒の専門用語も怖くない』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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今週になってから、父の日や御中元のご贈答品に関するご相談が多くなってきました。その中でも、ダントツで一番多いのは、やはり日本酒なんです!中には、父の日と御中元を合わせて、少し高めのお酒を選ばられる方も多く、そのようなときに良くおすすめさせていただくのが、日本酒の最高峰ともいえる『全国新酒鑑評会』の出品酒や受賞酒なんです。

以前、お酒の学校『日本酒編』の中で『全国新酒鑑評会』に出品するお酒は、自動車業界に例えて、酒蔵が造る日本酒の『F1』だとご説明させていただきました。販売価格は通常のレギュラー品と変わらずとも、その中身の違いは歴然としています。それを証明するように、出品酒のラベルには、お酒の専門用語が、これでもか!と、言わんばかりに書き込まれていたりします。

そこで本日は、ラベルに書き込まれている文字の意味するところをご説明しながら、そのお酒の素性と造り手の想いをひも解いていきたいと思います。これだけの漢字が並んでいるのを見たのは、高校時代の漢文の授業以来かもしれませんね。初めて見た方にとっては、何のことだか、さっぱり見当もつかないと思いますが、ご安心ください。言葉の区切り方を覚えれば、簡単に理解することができます。

当店でも一番人気の、茨城県を代表するお酒『渡舟』を例にとって、ご説明いたします。
『府中誉大吟醸渡舟平成二十七酒造年度斗壜取生詰原酒』ざっと、24文字の漢字が並んでいますが、読むことも大変だし、見ただけで頭が痛くなりそうです!それでは、これを解り易く分解してみましょう。『府中誉』『大吟醸』『渡舟』『平成二十七酒造年度』『斗壜取』『生詰』『原酒』というように、七つの単語に分けることでお酒の素性を知ることができます。

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『府中誉』とは、蔵元さんの名前です。『大吟醸』とは、お米の精米歩合によって分類されるお酒の種類で、純米大吟醸も同じ仲間です。『渡舟』とは、このお酒の名称、名前です。『平成二十七酒造年度』とは、このお酒が造られた年で、平成27年7月から平成28年6月までがお酒の世界の一年間となります。『斗壜取』とは、最高ランクのお酒を造る際の作業の一つで、搾った後に一斗(18L)入る壜にお酒を小分けし、更に良い物を選別していきます。『生詰』とは、一度だけ熱処理を行う事で、『原酒』とは、搾った後に加水していないと言う意味です。

他にも、沢山の専門用がありますが、このようにジャンルごとに分類することで、そのお酒がどのようにして造られてきたのかを知る手がかりとなり、しいては、造り手の想いを感じることができるようになります。この言葉は、一体どんな意味なのだろうか?というものがありましたら、お気軽にご相談ください。

本日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

『鑑評会出品酒は日本酒のF1なのです!』
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