- 店主の独り言
皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!
我が家の事務所脇に植えたゴーヤーのグリーンカーテンは、今年は例年になくその威力を十分に発揮してくれました。たわわに生い茂った大きな葉っぱが真夏の日差しを和らげてくれるお蔭で、何とか快適に過ごすことができ、またゴーヤーの実も沢山収穫できて、我が家は毎日のようにゴーヤー料理を楽しんでいます。
しかし、その暑さに強いゴーヤーでも、ここ数日の暑さで、熟する速さが増してきているように思えます。もう少し大きくなってから収穫しようかと思っていると、あっという間に黄色くなって、腐ってしまいます。こうなってしまったら、もうどうしようもないので、ひどくなる前に取ってしまうのですが、さすがゴーヤーと言えども、強い日差しと暑さには勝てないのだと思いました。
光と暑さという点においては、日本酒の管理も同じようなことが言えます。先日、お客様から、『日本酒の臭い』についてご質問を受けたので、今日は日本酒の傷んだ臭いについて少しお話ししたいと思います。日本酒の味わいを表現する際に良く使われるのが、『○○のような香り』という言葉です。これは、良い意味での香りの表現方法で、反対に劣化したり、良くない香りを表現する時には『○○臭』という言葉で表現します。
皆さんが、酒屋さんでお酒を購入する際には、『○○のような香り』という説明は耳にしても、『○○臭』という言葉は、まず聞くことはないと思います。そりゃそうですよね、悪い臭いの表現をしたら、買いたい気持ちも、一瞬で失せてしまいます(笑)では、その悪い臭いというのには、どのようなものがあるか、今の時期に一番多い物を例にご説明したいと思います
それは『蒸れ臭』というもので、その名の通り、生乾きのタオルのような臭いがします。これは、冷蔵にて保存しておかなければならないお酒を、温度の高い状態で放置した時に出てきます。箱などに入れて光を遮断しても関係ありません。お酒が瓶の中で常に温められたことで瓶内の空間にその劣化した臭いが充満し、液体の中に溶け込んでいきます。一度、融け込んでしまった臭いは、その後、冷やしても抜けることはありません。
せっかく、蔵元が精魂込めて造ったお酒も、保存管理を間違えてしまうと、取り返しのつかなことになってしまいます。しかも、このような状態になるのは、お客様が手にする前の段階が一番多いんです。気温の高いこの時期こそ注意が必要ですね。『蒸れ臭』の臭いはご自宅でも体験できますので、覚えておくのも良いかもしれませんが・・・正直な気持ち、実際にはあまり遭遇したくありませんけどね(^_^;)
本日も、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
『夏に楽しむにごり酒!』
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『お酒の学校を始めます』
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