店主の独り言

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2016.10.09
『琉球泡盛は沖縄産の証なんです』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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先日のブログの中で、11月1日は『本格焼酎と泡盛の日』という事で、本格焼酎の『本格』についてお話しさせて頂きましたが、もう一方の『泡盛』についてもお話ししないといけない!という訳で、今日は『泡盛』にまつわるラベルの表記についてお話ししたいと思います。

『泡盛』のラベルには、銘柄名や原料、アルコール度数のほかに、『琉球泡盛』と表示が記載されていますが、ご存知でしょうか?実はこの『琉球泡盛』という表示は、このお酒(泡盛)は沖縄県で造られたものですよ!という証明のようなものなのです。では、なぜ!『泡盛』に敢えて『琉球泡盛』といった表示をしなければならなかったのでしょうか?

まずはじめに、『泡盛』を知らない方の為に簡単にご紹介すると、『泡盛』とは本来、沖縄で造られている米焼酎の事です。そして、泡盛には次の4つの大きな特徴が挙げられます。1. 原料にタイ米を使用する。2. 黒麹菌を用いる。3. 仕込みは1回だけの全麹仕込みである。4. 単式蒸留機で蒸留する。つまり、この4つを守らなければ『泡盛』と名乗ることが出来ません。

しかしながら、この泡盛の製法さえ守っていれば、沖縄以外の地域で泡盛を製造して、泡盛を名乗ることが可能となります。実際に、沖縄県以外でも泡盛が造られて商品化された経緯があります。そこで、沖縄県酒造組合は県外産泡盛と沖縄産泡盛との差別化を図るために、『本場泡盛』といった表示を付けることにしました。その後、品質表示の適正化や厳格化への対応するため、『泡盛の表示に関する公正競争規約』を作成し、公正取引委員会の承認を得て、平成16年から沖縄県内で製造された泡盛には『琉球泡盛』と表示できるようにもなりました。

ただし、与那国で製造されているアルコール度数60度の『花酒』などには『琉球泡盛』の表示はできません。これは、かつて焼酎乙類(現在は単式蒸留焼酎)に分類されていた泡盛の規定が、「アルコール度数45度以下」であることが背景にあります。

なんだか小難しいお話になってしまいましたが、もし泡盛をお手に取る機会がありましたら、是非ラベルをご覧なってみて下さい。ラベルのちょっとした表記にも製造者の様々なご苦労が隠されているってことなんですね。

本日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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