店主の独り言

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2016.11.25
『群馬泉の島岡酒造さんに行ってきました！』

店主の独り言

蔵元訪問記

皆さんこんにちは！
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る！』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です！

日本酒の蔵元さんでは、先月あたりから今年の酒造りが始まり、今まさに年内に出来上がる新酒の仕込み作業真っ最中です。そんな活気あふれる蔵元様へ、陣中見舞いに行ってきました。シーズン初めのこの時期は、造り手にとっても神経を使う頃なので、訪問する側としても、伺うタイミングに気を使います。

今回、お伺いしたのは、群馬県の太田市にある『島岡酒造さん』、お燗酒の世界では知る人ぞ知る『群馬泉』を造っている蔵元さんです。また、太田市は、スバル自動車の工場がある地でも知られ、町のあちこちでは、ホルモン焼きや焼きそばのお店の看板が目に入ってきます！そんな、土地で愛されているのが島岡酒造さんが醸す『群馬泉』です。

島岡酒造さんを一言で表現するとしたら『和製シャンパーニュ』と言ったところでしょうか！もちろん、味わいではなくて、酒造りに対する姿勢の事です。シャンパンで言うところの『テロワール（風味）』『アッサンブラージュ（ブレンド）』『エイジング（熟成）』、これらを大切にして『群馬泉』が生み出されます。群馬県産の酒米『若水』を生もと山廃で仕込み、数年間蔵内にて熟成させた原酒を、当主自ら絶妙なバランスでブレンドしてから出荷します。

私たちが蔵の玄関を開けて入ると、猫が出迎えてくれました。とても人懐こい猫ちゃんで、一緒に遊んでいる所に島岡社長が現れ、そのまま、お店の中に座って話始めました。話の話題は、『アクアリウム』や『レッドビーシュリンプ』、『着物や和装』等、酒とは関係ない事ばかりを延々と話していました。そして、話が尽きたころに、『それじゃ！蔵でも案内しましょう！』となって、やっと酒の話が始まるんです！実は、これ、いつもパターンなんです(笑)

現在の酒造りの進行状況や、今年のお酒の仕上がり具合などを伺いながら、仕込みタンク内の醪を見せてもらい、酒母室では乳酸菌の香りを堪能し、雛あられのような麹米を見せてもらったりと、この時期でしか見ることのできない、貴重な体験をすることができました。みどりさんも、タンクの櫂入れをしたり、プチプチと発酵しているお酒を目の当たりにして感激してましたよ～！

来月半ばごろには、当店の新酒の中でも大人気の『群馬泉・初しぼり』が出来上がります。ブドウのマスカットのような爽やかな酸味と甘みが持ち味で、このお酒から日本酒が好きになる方も多いんです。みどりさんが日本酒好きになったきっかけのお酒もこの群馬泉さんの初しぼりなんですよ。今年の初搾りは素晴らしい物になる！と、蔵元も言っていました。もちろん、オリ好きの私としては、オリ多めでとお願いしてきましたので、今から入荷が楽しみです。最後に、酒造りが一段落したころに、お互い着物姿で一緒に一杯やることを約束して蔵を後にしました。島岡さん、お忙しいところ、お時間を頂きましてありがとうございました。

本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。