店主の独り言

blog

2016.12.11
追記しました2016年12月14日『新メンバー加入！咲耶美（さくやび）です』

店主の独り言

お酒の学校・日本酒編

皆さんこんにちは！
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る！』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です！

今月から、当店の日本酒に新しい家族が増えましたので、この場をお借りしてご紹介したいと思います！新規の蔵元様とのお取引は約二年ぶりとなる、久々のニューフェイスという事で、お酒が届くのを、今か今かと心待ちにしていました(笑)そして、遂に昨日、当店に無事到着しました。

彼女の名前は『咲耶美（さくやび）』と言います。とても美しい響きの名前通りに、艶やかな薄桃色のラベルがとても綺麗なお酒です。このお酒を醸している蔵元様は、群馬県の中之条町にある『貴娘酒造（きむすめ）』さんという、こちらも美しい女性をイメージさせる名前です。この『咲耶美』は、日本書紀の中に登場する女神さまに由来しているそうです。

蔵元様は、ロマンチック街道に面していて、途中には『日本のポンペイ』？と書かれた看板が点在する風光明媚な山間にあります。社長兼杜氏でもある吉田さんを中心に４人で少量高品質の酒造りを行っています。効率的な考えを持ちながらも、大切な所にはとことん手間と時間をかけ、ストイックなまでも自分自身が目指す酒のイメージを追い求めています。

『咲耶美』のイメージを一言で表現するならば、『清楚な大和撫子』と言ったところでしょうか。派手な香りや甘みはありませんが、上品でほのかな甘みと、後口の爽やかな切れ味は、大切に育てられた両家のお嬢様と言ったところです。今年搾られたばかりのお酒が、これからどのように変化していくのかを想像するだけで、ワクワクしてきます！

今回は、二種類の『咲耶美』が届きました。同じ造りの物を、うすニゴリの状態と濾過した物とに分けてビン詰めされました。それでは、今年初めて口にする『咲耶美』をご紹介していきます。グラスの注がれたお酒からは、バニラにも似たほのかに甘い香りが立ち上ります。口に入れた途端、甘味が消え、小気味よい酸味が口の中に広がって、グレープフルーツのような柑橘系の香りが鼻腔をすり抜けて行きます。