店主の独り言

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2016.12.21
『燗酒の帝王が造る,搾りたて新酒を飲んでみた!』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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今の時期に入荷してくる新酒は、どれも味わいが若く、みどりさんの言葉を借りれば熟成していない『青いバナナ』の様です。それでも、じっくりと時間をかけることで、お酒の香りや味わいが花開いて、少しずつではありますが味わいに変化が生まれてきます。そのスピードは、お酒によってもまちまちで、その飲み頃を見極めるのがとても大変なんです!

そんな中、もうすでに味わいが整っていて、飲み頃になっている新酒があるんです!このようなお酒の事を、私たちは『即戦力の酒』と呼んでいます(笑)その酒とは、山形県の鶴岡にある羽根田酒造さんが造る『純米吟醸・俵雪』です。『俵雪』とは、地表に降り積もった雪が風にあおられて転がり、俵状に丸くなった物を指していて、地元では、有名な冬の風物詩だそうです。

実は、この酒を造っている『羽根田酒造さん』は、『羽前白梅』や『ちろり』などの銘柄で、お燗酒の世界では知る人ぞ知る有名な蔵元様で、お燗酒界の帝王?のような存在です。今までお燗酒はちょっと苦手だった!という方も、この蔵元の酒を、ぬる燗や一肌燗で飲むと、印象が変わると言われています。うちのみどりさんはお燗酒が苦手だったのですが、ぬる燗の『ちろり』を飲んで、お燗酒ってこんなに美味しいだ~と感動していました。お米の柔らかい甘みがふわっと広がる優しい味です。そんなお燗酒のイメージが強い蔵元さんが醸す、新酒の生酒とは、一体どんな味わいなのでしょうか!

一言で表現するならば『まったりとした味わいの中に、キレのある旨味』と言ったところでしょうか・・・。まず最初に、若い新酒特有の苦みや渋みは感じられず、穏やかな香りで、スルリと口の中に流れ込み、柔らかな旨味と甘味が広がります。それでいて、薄っぺらい味わいではなく、力強いコクと酸味がバランスよくまとまっていて、キレのある後口をもたらしてくれます。

今回は、大ぶりな広口のぐいのみに、たっぷりとお酒を注いで、時間をかけて味わいました。また、付け合せの料理には、無農薬栽培のほうれん草と筑波ハムをオリーブオイルで炒め、塩と胡椒を軽く振りかけたものを用意しました。ほうれん草の甘みとハムの塩気が、お酒の旨味を一層引き立ててくれました。

お燗酒のイメージが強かった羽根田酒造さんのお酒ですが、この『俵雪』を味わう事で、新たな世界が広がるかもしれません!今の時期の新酒は、どれも味わいが堅くてねぇ~、と、お嘆きの方には是非、試していただきたい円やかな旨味が楽しめる贅沢な一本です。

本日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

追記しました2016年12月20日  『富久心、もろはく、キター!』
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追記しました2016年12月14日『新メンバー加入!咲耶美(さくやび)です』
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『今年の新酒を飲み比べてみた!』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2016/12/15/201612-article_15-html/

追記しました11月11日 『ブラックニッカ・ブレンダーズ・スピリットの魅力を探る』
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『ブレンダーの精神が宿るウヰスキーが登場!』
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『群馬泉の熱燗とモツ煮込みは最高です!』
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『お酒の学校を始めます』
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