皆さんこんにちは！
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る！』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です！

今宵は、昨年秋に50代という若さでこの世を去った愛知県の醸造家『山崎厚夫社長』を偲んで、同蔵元の新酒『山崎醸・純米吟醸ドリーム』と打ち立ての蕎麦を肴に飲みたいと思います。副菜には、稚鮎のフライを添えて、ゆっくりとお酒を味わうことにします。

昨年秋の突然の訃報には、私ども夫婦は勿論の事、当店のお客さま方も大変驚き、悲しまれていました。それもそのはず、山崎社長は私どもが主催する『蔵元座談会』を開催するきっかけとなった蔵元でもあり、記念すべき初回ゲストでもあります。その後も、毎年のように水戸にお越しいただき、沢山の日本酒ファンの方々と交流を深めて来られました。

今回ご紹介する『山崎醸・純米吟醸ドリーム』は山崎社長が自らの名前を冠して、日本酒の明るい未来への夢と希望が込められたお酒なんです。蔵元の代表銘柄には『奥』というものがありますが、いつかは自分の名前でもある『山崎』を付けたお酒を造りたいと話していました。そして、遂に山崎さんが醸したお酒を意味する『山崎醸（やまざきかもし）』が出来、その最新版として、一昨年このドリームが世に出ました！

海を渡る蝶として知られる『アサギマダラ』が描かれたラベルには、この酒が全国各地、海を渡って広まって欲しいとの思いが込められています。また、見た目の美しさから見る者を惹きつけてやみません。昨年も発売と同時に飛ぶように売れて、沢山の方々に楽しんでいただきました。

今回はその『ドリーム』の新酒が入荷して参りましたので、打ち立ての蕎麦と一緒に爽やかな香りを楽しみたいと思います。しかも、蕎麦はいつもの蕎麦ではなく、旬の柚子の香りを練り込んだ変わり蕎麦『柚子切』です。ツルリとした喉越しとほのかに香る柚子の酸味がお酒の味わいを引き立ててくれます。トロリとした滑らかな甘さが口の中に広がり、上品な酸味が後口のキレの良さを演出してくれる、バランスの整ったお酒です。

お酒を飲み進めるほどに、山崎社長の笑顔が思い出され、懐かしい気持ちと寂しさ入り混じり、複雑な心境でしたが、お酒の味わいが昨年以上の素晴らしさだったことは、残った酒の量を見れば一目瞭然です。今週末には蔵元に伺う予定となっているので、その時の様子は、後日ご報告させて頂きたいと思います。

本日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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