店主の独り言

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2017.02.23
『日本酒の特別って、どんな酒?』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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日本酒のラベルには、実に様々な専門用語が使われております。何となく分かっているような気がしているけれど、改めて考えてみると、それって『何?』って思うことありませんか?今日は、そんな日本酒のラベルに書かれている表記についてお話ししたいと思います。

まずラベルに記載されている言葉の中で最も多いのが『特定名称』と言われるもので、大吟醸、純米大吟醸、吟醸、純米吟醸、本醸造、純米、等の表示がそれに当たります。酒米の精米度合や製造方法の違いによって区別され、お酒のランクや種類を分類するうえで、とても大切な表示なんです。その『特定名称』の中に、『特別本醸造』と『特別純米』と言うものがあります。先日お客様からこの『特別』ってなんでしょうか?とご質問を受けました。ただの本醸造、純米と何が違うのでしょうか?というご質問です。

以前お酒の学校・日本酒編の中でも、この『特別』についてお話をさせて頂き、その時はざっくりと『蔵元が特別と思う造り等がある場合に特別をつけられる』とご説明いたしましたが、そこにはしっかりとした基準があります。まず大前提として、基準となる本醸造や純米のお酒を造っている事。本醸造・純米酒が無いのに、特別をつけたお酒だけを造ることはできません。その前提を踏まえて、一つには、『お米の精米歩合が60%以下であること』、そして、もう一つが『特別な醸造方法』、そのどちらか一方を満たしていれば『特別』を名乗ることができます。

そして、この『特別な醸造方法』については、客観的に説明出来ないといけません。蔵が何となく、特別な気分で造りました~なんてのはダメです(笑)例えば、お米の精米歩合が、通常の本醸造や純米よりもさらに磨いていたり、珍しい品種の酒米や高級酒に使う特別な酒米を使うなどです。また、蔵元によっては、さらに精米歩合の基準を55%以下にするなど、さらに厳しい基準を設けている所もあります。

製造の過程においても、使用する『酵母』や仕込み日数など、通常の物よりもさらに手間をかけて、さらに上のクラスに近い物を目指したり、中には、『純米吟醸』と記載することができる物でも、敢えて、『特別純米』としている物もあって、そこには造り手の『特別』な想いが込められています。先ほど『しっかりとした基準がある』と言いましたが、それは明文化されたものではなく、造り手である蔵元の判断に任されているのです。

もし、酒屋さんや飲食店さんで『特別本醸造』や『特別純米』を見かけたら、その日本酒のどこが『特別』なのかを考えてみることで、その蔵元の思いが分かるかもしれませんね!今回は、先日お客様からご質問を頂いた日本酒の『特別』についてお話しさせて頂きましたが、普段何気なく目にしている言葉も、改めて考えてみると、意外と難しかったりするもんですね。皆様に分かりやすい説明ができるように、これからも勉強を怠らないようにしたいと思います(笑)

本日も、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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