店主の独り言

blog

2017.02.26
『日本酒は冷蔵庫に入れるのですか?』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

画像

朝晩の冷え込みも和らぎ、少しずつではありますが、日中の日差しも温かく感じられる季節となり、本格的な春ももう目の前、気分がウキウキしてきます!それと同時に、心配になって来るのが、日本酒の保存管理に関する事かと思います。冬の間は、冷蔵庫の中に入れなくとも、陽のあたらない冷暗所に置いておくだけでも大丈夫でしたが、気温が上がってくるこれからの季節は注意が必要になってきます。

そこで、今日は日本酒の『要冷蔵』についてお話ししたいと思います。以前のブログの中でも、日本酒の保存方法や生酒とはなんたるかについてお話し致しました。しかし実際には『要冷蔵』の明確な記載のないお酒がとても多いんです。それでは消費者にとっては困りますよね~。

基本的には、冷蔵庫の中に入っている日本酒は『要冷蔵』という事になります!冷蔵庫で販売されているお酒を購入した時には当然冷蔵庫に入れるでしょうし、私が思うに、日本人は基本的に冷蔵庫好き!なんだと思います。とりあえず、冷蔵庫の中に入れておけば安心という事で、使いかけの調味料、をはじめ、ナント!我が家では、魚肉ソーセージまでも冷蔵庫の中に入れてしまっています(笑)

日本酒のラベルにきちんと『要冷蔵』や『冷暗所に保存』と書いてあるものと、記載した方が良いのに書かれていないものとが混在しているのが、余計に話をややこしくしているんだと思います。例えば、ラベルに『要冷蔵』の記載がなくとも、『生酒』とか『生詰め』等の文字を見かけた時には、『要冷蔵』と同じ意味だと思って下さい。

それならば、初めから『要冷蔵』と記載すればいいじゃないか!と、思うところですが、
そこはお酒の流通(販売)の複雑な事情があって、蔵元としては本音は冷蔵庫に入れて欲しいだけれども、販売店さんの良心に任せて、『敢えて記載しない』という蔵元の苦しい心情があるのだそうです。ですが、そうすることで、勉強不足の販売店は何の疑いもなく常温管理をしている場合もあるのではないかと私は思っています。

とは言え、お酒の味わいが変化して一番被害を被るのは実際に口にする消費者というのも悲しい話です。販売店で冷蔵庫に入っていなければ、買われた消費者はご家庭で冷蔵庫に入れなくてはいけないとは思わないでしょう。もし、ラベルに『要冷蔵』と記載があれば、仮に販売店で冷蔵庫に入っていなくても、少なくとも家庭では冷蔵庫に入れよう!と思ってくれるんじゃないかと思うのですが・・・。

ほんと、なんだかね~という話なんですが・・・、なんだかね~と言って、話を終わらせては、お酒を愛して下さる消費者の方に申し訳ないと思うのです。蔵元が丹精込めて造ったお酒を美味しく飲むために、消費者が出来ることは、ご自分でも酒の知識を得て、疑問に思う事は販売店に大いに質問し、何よりも信頼のおける販売店で購入する事だと思います。私もお客様に信頼して頂けるように、日々勉強をして行きたいと思っています。

本日も、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

『日本酒の特別って、どんな酒?』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2017/02/23/201702-article_23-html/

『あま酒には二種類あるんです!』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2017/01/19/201701-article_19-html/

『日本酒ファン待望のグッズが登場しました!』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2017/01/12/201701-article_12-html/

『酒屋が酒を飲む理由』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2015/10/03/201510-article_3-html/

『お酒の学校を始めます』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2015/05/25/201505-article_3-html/

お酒の最新入荷情報!
twitter.com/kinase_sake

フェイスブックもやってます!
www.facebook.com/kinasesaketen

楽しい飲酒生活の未来の為に、ワンクリックをお願いします!
  ↓

人気ブログランキングへ

blog search

月別