店主の独り言

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2017.02.28
『数値では計れない味わい、斬九郎&赤福助とは!』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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今年の酒造りもいよいよ終盤戦、あと1か月もすれば今年の酒造りも終わりを迎え、これからの時期は、各蔵元様から届くお酒も高品質な物へと変わりつつあります。毎年、昨年以上の物を造ろう!と言う気持ちで造りに望んでいる蔵元様の気持ちを想うと、販売する立場からも自然と力が入ります!

毎年変わる様々な自然環境に対応しながら、その時々における最高の物を造り上げていく卓越した技術と精神力にはいつも感動し、尊敬の念すら覚えます。その様にして生み出されたお酒の味わいを知るためには、はやり、飲んで確かめるのが一番なんですが、『お酒の酒質データ』を見ることで、ある程度の想像が出来ます。

日本酒は、ご存知の通り米と水から造られますが、造り手の考え方で、その味わいは千差万別、様々な物へと変化していきます。その味わいを知る手掛かりとなるのが『酒質データ』と言う訳なんです。『原料米』に始まり、『精米歩合』、『酵母』、『日本酒度』『酸度』『アミノ酸度』『粕歩合』、等々、もちろん『アルコール度数』も重要な判断材料となります。

これらの項目の組み合わせを読み解くことで、そのお酒が持つ香りや味わいを想像していくのですが、中には、その予想が覆されてしまうお酒もあります。それが、今回ご紹介する長野県の信濃錦さんが造った『斬九郎・八十』なんです。このお酒の酒質を簡単にご紹介すると、『長野県産美山錦の80%低精白米』、『明利10号酵母』、『日本酒度+2』、『酸度2.4』『アルコール度数18.5度』となっています。 

私は当初、香りが弱く、酸味が際立った、きつめの口当たりと、重めの味わいを予想しましたが、実際に味わってみると、驚くほど違っていました。グラスに注がれたお酒からは、甘みのある香りが漂い、一口含むと柔らかな甘みと酸味がバランスよくまとまって、上品な旨味へと変わっていきます。濃厚な旨味が広がって、アルコール度数の高さを感じさせることもなく、それでいて、飲み終えた後口はスッキリとしたキレがあります。

正に『旨味とキレ』の両立を実現させた味わいでした。そう言えば、以前にも、山形県の杉勇酒造さんが造る『赤福助・超辛口キモト原酒』を飲んだ時に今回と同じような経験をしたことがありました。基本的には『酒質のデータ』は大切で必要だとは思いますが、やはり、実際に飲んでみたいと分からない事がたくさんあります。なんてったって、お酒は生き物なんですから・・・!

本日も、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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