店主の独り言

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2017.03.11
『東日本大震災からの復興を願う酒、純米吟醸・甦る』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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『一滴の水、一粒の米が酒になるように、思いやりと心意気の輪は限りなく・・・』このような一文がラベルに書き込まれているお酒、そこには、今から6年前に起きた未曾有の大災害『東日本大震災』からの復興と再起を願う沢山の方々の思いが詰まっています。

あの日から6年が経ち、あっという間というか、まだ6年しかたっていないのか・・・、と複雑な思いが頭の中を交錯する中、未だに仮設店舗での営業を余儀なくされている酒屋仲間の事を想うと、復興はまだまだ道半ばなのだという事を思い知らされます。6年もの間に変わってしまったものも沢山ありますが、その当時から今もなお変わらないのが『復興への想い』です。

その想いが込められたお酒『純米吟醸・甦る』が今年も出来上がりました。このお酒は、福島の浪江町で酒造りをしていた鈴木酒造さんが震災を機に山形県の長井市に移り、被災された方々の再起への想いをお酒という形で表現したものです。その背景には、長井市のNPO法人『レインボープラン市民農園』の協力のもと、命の循環を第一に考えて、原料米の栽培から酒造りに関わった人々の想いが込められています。

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そして、被災地と飲み手の方々を繋ぐ酒となることを願って『甦る』と名付けられ、毎年3月11日に発売されています。今年も、発売前夜となる昨晩に早速味わってみました。香りは控えめで、柔らかくさらりとした口当たりの飲み口です。お酒だけでもするすると飲めてしまうのですが、この酒の真骨頂は料理を食べながら飲む時に感じる旨味だと思います。

鈴木酒造さんの造る酒は、かつては海の男たちがこよなく愛する『海の男酒』と呼ばれており、旬の味覚の中でも魚介類との相性が抜群なんです。この日も、惣菜の握り鮨を肴に一杯頂きましたが、ワサビしょうゆに付けた刺身を食べながら飲むと、お酒の甘みが一気に広がって芳醇なコクが醸しだされてきます。

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造り手の顔を想いうかべ、それらにかかわる人々の想いを感じながら飲む酒の味わいは、飲むほどに酔いがさめていくような不思議な感覚を覚えます。来年の今日も、またその次の年も、この酒を飲むことで、あの時の想いを持ち続けることができるのだと、ちょっとだけ酔いのまわった頭の中で考えていました・・・。

『純米吟醸・甦る』売り上げの一部は、被災した児童たちの教育活動に生かされています。

本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

『純米吟醸・甦る』1.8L 2800円 720ml 1400円(税別)

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