店主の独り言

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2017.04.09
『酒蔵の入り口に飾ってある緑色の玉の正体とは?』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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今日は、先日、日本酒の蔵元様へ見学に行ってきたお客様から聞かれたことについてお話ししたいと思います。今月に入り、長かった今年の酒造りが終わりを迎える蔵元様も多く、酒造りの期間中は仕込み蔵への立ち入りを制限していた蔵元様の中にも、蔵元見学を受け入れてくれるところが多くなってきました。

私等は、日頃からお付き合いいただいている蔵元様へは何度となくお伺いしているので、勝手知ったる我が家!とまではいきませんが、お伺いする時の注意事項は勿論の事、蔵元内にある、様々な酒造りに関する道具の事は一応知っております。しかし、一般の方にとって、酒蔵の内部を始め、蔵元の敷地内にあるもの全てが、初めて目にする物も多く、正に酒造りのワンダーランドの様に思えることだと思います。

そんな、貴重な経験をしてきたお客様から『蔵元の入り口に、大きな緑色の玉のようなものが飾ってあったのですが、あれは、一体なんですか?』と、ご質問を頂きました。昔は、私たちのような酒屋の軒先にも飾ってあり、私の店にも以前は飾っていたこともあります。それは『杉玉』と言います。別名『酒林』とも呼ばれています。杉玉はその名の通り、杉の葉を束ねて球形にしたものです。私も一度だけ作った事がありますが、結構大変だったので、それ以来作っていません(笑)

日本酒の蔵元では軒先に緑の杉玉を吊すことで、新酒が出来たことを知らせています。吊るされたばかりの杉玉は蒼々としていますが、時間の経過と共に、やがて枯れてきて茶色がかってきます。この色の変化がお酒の熟成具合を表しています。出来たての若々しい味わいのお酒が、ひと夏越すことで、円やかな味わいとなっていく様を表現しています。

以前、ブログの中で、『青いバナナと熟した黄色いバナナ』の話をしたことがありますが、搾りたて新酒の若々しい味わいの『青いバナナ』が『緑色の杉玉』であり、味わいののってきた『黄色いバナナ』が『茶色い杉玉』だと思って頂ければ分かりやすいかと思います。

もし、酒蔵や酒屋さんの軒先で緑色の丸い球を見かけたら、これがあの『杉玉』なんだと思って下さい!もし、新酒の時期なのにすでに茶色い杉玉を見かけた時には、取り換えが間に合わないんだなぁ~!と、大目に見て頂けるとありがたいです(笑)

本日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

新酒が出来上がると、今まで飾っていた、茶色くなった『杉玉』を外します!

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そして、真新しい物へと付け替えます。

これが、けっこな重労働なんですよ~

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綺麗に出来上がりました(^O^)

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