店主の独り言

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2017.04.11
『おりがらみの究極の逸品が出来ました!』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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今の時期の出来立ての日本酒を見てみると『無濾過』とか『おりがらみ』などと言った表記を目にすることがあると思います。よぉ~く見てみると、お酒の瓶の底の部分にうっすらと白いのが沈殿しているのですが、その白い物が『おり』と言うもので、完全に濾過していないお酒には少なからず含まれています。

長期に渡って『おり』を入れておくと、お酒の味わいが悪くなってしまうと言う意見もありますが、今の時期に出てくる、味わいの堅い新酒にとっては、むしろ『おり』が入っていることで、香りと味わいにふくらみを持たせてくれるのです。もちろん、しっかりとした品質管理を行う事を前提としていますが・・・。

自他ともに認める『おり大好き人間』の私としては、『おり』の入っていない新酒なんて『クリープの入っていないコーヒーみたいです』と、どこかで聞き覚えのあるフレーズですが(古い!)それほどまでに、『おり』がお酒の香りや味わいに与える影響は大きいと思っています。そんな『おり好き』が考えた究極の逸品が今年も出来上がってきました!おりを加える割合は、液体97%に対して、おり3%の、自称『おりがらみの黄金比』(笑)で造って頂いています。目を閉じて飲むと、おりが入っていることが分からないくらい位にサラサラとしているのに、『おり』の香りと味わいがしっかりとお酒に反映されています。

毎年、このお酒が入荷してくるのを心待ちにしている方がとても多い『春の目玉企画』のお酒なんです。20年以上のお付き合いをさせて頂いている山形県の杉勇酒造さんに、無理をお願いして造って頂いているのが、『杉勇・出品おりがらみ』なんです!このお酒、そん所そこらの『おりがらみ』とはわけが違います。通常は世に出ることの無い、鑑評会の出品用に造った大吟醸(山田錦35%精白)の『おり』を、特別純米酒(美山錦60%精白)の生原酒にブレンドさせた、正に『ハイブリッド』な一品なんです。

ベースとなる今年の純米酒は、柔らかな味わいを持ちながらもコクと旨味を感じさせてくれます。そこに出品酒の華やかな香りと芳醇な旨味が詰まった『おり』を加えることで、味わいに奥行きが生まれます。そして、時間の経過と共に『おり』の持つ香りと味わいが、少しずつお酒に移って行き、上品で余韻の長い香りを醸し出し、究極の逸品へと変貌させてくれるのです。

今年の『出品おりがらみ』は、例年以上に華やかな香りを持ち、ふくらみのある味わいに仕上がっていますので、皆様のご期待に応えることができると思います。開栓後も日に日に変わる味わいを是非、お楽しみください!

本日も、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

杉勇・出品おりがらみ 720ml 1,450円 1.8L 2,900円(税別)

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