店主の独り言

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2017.05.02
『男酒と女酒!』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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先日、日本酒のセミナーに出かけた際に、講演会の中で『男酒と女酒』という表現が出てきた時に、隣に座っていたみどりさんが、『それって、どんな酒なの?』と不思議がっていたんです!今や、このような表現をすることもなくなってきたので、初めて耳にする方も多いと思います。

そこで今日は、今や死語?となりつつある『男酒と女酒』についてお話ししたいと思います。4月23日の『硬水と軟水の違いで、お酒の味は変わるのでしょうか!』の稿で、水には『硬水と軟水』があって、その水の違いによって、お酒の味わいが違ってくると言ったお話をさせて頂きました。そして、今回お話しする『男酒と女酒』は、その水の硬度の違いから生まれた日本酒の味わいの表現なんです。

日本酒の蔵元さんは、自分の所で使う『仕込み水』に対して、並々ならぬこだわりを持っています。それ故に、自分の所の水に合わせた酒造りを行い、理想とする味わいのお酒を造って行きます。日本一の酒どころとして知られる兵庫県の灘地区の水は『灘の宮水』と呼ばれて、昔から酒造りに重宝がられてきました。

その『灘の宮水』の硬度は8〜9と日本国内で日本酒造りに使用される水としては最も硬度が高いんです!硬度の高い水が酒造りに及ぼす影響については先日のブログの通りですが、味わいの面では『辛口で後口のキレが良く、しっかりとした味わいのお酒』になる傾向があります。その様な事から、別名『灘(なだ)の男酒』と呼ばれるようになりました。

それに対し、中硬水を使用する京都の伏見地区のお酒は『伏見の女酒』と言われているそうです。灘と同じく酒どころとして名高い京都伏見ですが、この地の水は灘よりも若干硬度が低めなので、比較的口当たりがよく、柔らかい味わいの優雅なお酒に仕上がります。その結果、伏見の酒は灘の『男酒』に対して『女酒』と呼ばれることが多くなりました。

最近では、水の硬度の違いに関わらず、様々なタイプのお酒が登場してきています。辛口のしっかりとした味わいが男酒で口当たりよく柔らかな味わいが女酒だとしたら、最近はやりの甘口で酸味のある味わいのお酒は、さながら『姫酒』とでも呼んだ方が方が良さそうですね(笑)

本日も、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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