店主の独り言

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2017.09.01
『無一物の原酒は桁違いの美味しさです!』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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今日は、焼酎のアルコール度数による、味わいの違いについてお話ししたいと思います。皆さんは麦や芋などの本格焼酎のアルコール度数をご存知でしょうか?一般的には25度の物がほとんどですが、泡盛や黒糖焼酎には30度のものもあります。また宮崎県の芋焼酎は20度の物が多かったりと、種類や産地によって、微妙な違いがあります。

一般に販売されているアルコール度数が25度の商品は、40度以上の原酒を水で割って瓶詰されています。焼酎の価格はアルコール度数に比例して高くなるので、原酒のままで販売すると販売価格が高くなってしまいます。その為、加水して商品化しているのですが、商品によっては、度数を下げない『原酒』のまま販売される物があります。

よく、『同じお酒の、原酒と度数の低いものの違いってなに?』とお客様からご質問を受けます。『結局は同じお酒だし、味が濃いか薄いかの違いだけなんでしょう!』と思われている方も多いようです。蔵元曰く『加水されたものと、原酒は、まったく別の商品だと思ってください!』と言われるように、香りも味わいも、これが同じものなのか・・・?と、思ってしまうくらいに違います!

今回、長崎県の壱岐の蔵酒造さんが水戸に来てくださったので、壱岐の蔵さんの代表銘柄『無一物』の42度原酒を味わってみました。無一物はシェリー酒の樽で5年間熟成させた麦焼酎で、とっても良い香りがするんですよ。普段は25度の物を愛飲しています。

飲み方は、25度の時と同じソーダ割でいただきましたが、グラスに入れる焼酎の分量は、いつもよりも気持ち少なめにしました。炭酸水を注ぎ入れ、レモンスライスを入れたら出来上がりです。早速、グラスに口を近づけたところ、今まで感じたことのない芳醇な香りが広がり、甘みとコクが、25度の物よりも数段強く感じられたのです。

今回の『無一物』に限らず、焼酎やウイスキーは、アルコール度数の高い状態(43度くらい)のほうが、お酒の旨味が抜けにくい、ということを聞いたことがあります。実際に、25度の物と42度の物を水割りや炭酸割にして同じ度数にして飲み比べてみると、42度のもので作った物の方が、格段に香りが華やかで、味がしっかりとしています。

うちのみどりさんは、無一物が好きで、よくブログにも紹介させていただいていますが、普段飲んでいる25度の物も美味しいけれど、原酒はもっと美味しい!!と、感動していました。

本日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

無一物・原酒42度 720ml 2,600円(税別)

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