皆さんこんにちは！
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る！』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です！

明日、1月20日は『大寒(だいかん)』で、一年でもっとも寒い時期という意味です。そんな寒さ厳しい時こそ、耐寒(たいかん)のために、温かいお燗酒をのんで、体の芯からホッコリとなごみたいですねぇ～。そこで今日は、お燗好きの人はもちろん、これからお燗酒を飲んでみようという方にお勧めのお酒をご紹介したいと思います。

熱燗と言えば、もう何度もご紹介している群馬県の『群馬泉』さんですが、ぬる燗には山形県の羽前白梅さんを忘れるわけにはいきません。山形県鶴岡市にある羽根田酒造さんは、杜氏を兼務をしている羽根田社長が酒を造っています。以前蔵をお邪魔した際には、社長自らが蔵の中を案内してくださいました。

趣のある蔵の中には、そこかしこに歴史を感じさせる物が置かれてあります。お話をさせて頂いた和室には漢詩のような文字がずらずらっと書かれた巨大な屏風か飾ってあり、社長に『これはなんですか？』とお聞きしたところ、自分が子供のころからあって、社長も『なんて書いてあるのか、どうしてここにあるのかも分からない』との返事でした(笑)そのくらい、とてもとても長い歴史のある蔵ということです。

羽根田酒造さんのお酒は、今はやりのフルーティ、甘めな酒ではなく、社長も『100人のうち1人でも気に入ってくれればいい』とおっしゃっている、昔ながらの酒です。その年に造った酒の半分はその年に出荷し、残り半分は蔵元内でじっくりと熟成させて、旨味とコクが出た頃合いを見計らって、出荷しているそうです。

羽前白梅さんを代表する銘柄『純米吟醸ちろり』は、お燗酒の苦手なみどりさんが、このお酒をぬる燗で飲んだ時に、柔らかい甘みがふわっと口の中で広がって、初めてお燗酒ってこんなに美味しいのかと思ったそうです。他にも、スッキリとした味わいの純米酒『尾浦城』や、キレのある後口が楽しめる『山廃純米』等があり、中でも6年熟成の『山廃純米吟醸』は芳醇なコクと柔らかな旨味が凝縮した逸品です。

お燗酒を飲んでみたいという方には羽前白梅さんの優しい味わいのお酒は『入門酒』として丁度良いと思います。ぜひ、お試しあれ。

本日も、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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