店主の独り言

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2018.01.24
『低精白米のお酒って何ですか?』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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先日の雪がやっと姿を消し始めたと思ったら、今度は今季最大の寒波がやってくるとの事!天気予報だと明日の水戸の最低気温がナント!氷点下7度だそうで、水道管の凍結防止のために今夜のうちから水を少しずつ出しておこうと思っています。酒造りの現場では寒さは大歓迎なのだそうですが・・・これほどの寒さとなると、とても辛い日々となりそうです。どうぞお体に気を付けて下さいと全国の蔵元様にお伝えしたいです。

今週は、『低精白米』で造ったお酒がいくつか入荷してきたので、今日は『低精白米』についてお話ししたいと思います。このブログの中でも日本酒造りの『精米』についてお話ししてきましたが、覚えていらっしゃるでしょうか。お米の外側部分を削ることで香味の良いお酒を造ることができるため、その結果、どんどん削っていって、40%や23%まで磨いた『高精白米』を使った酒造りが多くなっている、という話をしたかと思います。しかし今日ご紹介するお酒は、その真逆の発想から生まれた物で、俗に『低精白米のお酒』と呼ばれています。

お米を精米するという事は、原料米がたくさん必要になり、削られた米粉はお酒にはなりません。なんて勿体ない・・・と思う方もいるかと思いますが、美味しいお酒を造るためには必要なこととされてきました。しかし、お米をたくさん精米することなく美味しいお酒を造ることができれば、それに越したことはありません。つまり、原料米の良さや個性を引き出すことができるのならば『高精白』にこだわる必要な無いという訳ですが、それには、原料米の素材の良さはもちろんのこと、造り手である杜氏の高い技術力と表現力が必要となります。

結城酒造さんの『富久福・michiko90・純米生原酒』は、上品な飲み口と柔らかな旨味が楽しめます。渡邉酒造さんの『旭興・キモト88純米生原酒』は力強いコクと後口のキレが楽しめます。信濃錦さんの『艶三郎70純米生原酒』は芳醇な甘みと爽やかな後口の酸味が楽しめます。

今回ご紹介した三銘柄はいずれも、造り手や原料米の違うものですが、それぞれ個性あふれる、味わいに満ちた魅力的なものばかりです。低精白米で造ったお酒は、雑味があって美味しいものができない・・、と思われてきましたが、いやいやどうして、こんなにも素晴らしいお酒ができているという事を是非知っていただきたいと思います。

本日も、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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