- 店主の独り言
皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!
今日は『磐城壽』のブランドで知られる、山形県の鈴木酒造さんについてお話ししたいと思います。初めてこの銘柄を知った方にとっては、山形県の蔵元なのにどうして『磐城』が付くのか?と、不思議に思われるかもしれませんが、これには今から7年前に起こった東日本大震災が大きく関わっているのです。
鈴木酒造さんは、もともと福島県浪江町の請戸漁港で造り酒屋を営んでいました。私の店でも10年以上のお付き合いをさせて頂き、何度となく蔵元にお伺いしたことがありますが、本当に蔵のすぐ後ろが海でびっくりしました!地元の海の男から『壽さん』の愛称で親しまれていた『磐城壽』は、お祝い事はもちろんのこと、お悔やみの席でも使われるほど地元の方々に愛されていました。
そんな鈴木酒造さんを代表する銘柄はと言うと『磐城壽』の他にも、新酒の時にだけ使う、ひらがなの『ことぶき』と地元の酒米にこだわった『土耕ん醸(どこんじょう)』があります。それらの酒は、鈴木大介杜氏と弟さんの二人三脚で醸す、まさに兄弟船ならぬ『兄弟酒』として 私の店でも根強いファンをつかんでいました。 『兄弟船』って、古いですよね~(笑)
しかし、皆さんの記憶にもある、2011年3月11日の大災害で蔵元の環境は一変してしました。約1年後に現在の地、山他県長井市に移って再出発をされ、今だ再興の道半ばではあるものの、新しいお酒造りに取り組むなど、毎年、着実にその力をとり戻しつつあるように感じています。
蔵の場所は海から山に変わっても、『磐城壽』をはじめとしたブランドはそのままに残しており、新たに『一生幸福』という新ブランドが加わりました。『壽』と『一生幸福』というおめでたい名前が二つも揃うなんて、困難に立ち向かって頑張っている蔵元に対して神様からの贈り物ではないかと私は思っています。今では『一生幸福』は『磐城壽』と同じくらい人気の銘柄となっています。また、毎年3月11日に発売される『甦る(よみがえる)』も今年で6年目を迎えます。さらに、今後は『飲めるみりん』の発売を控えています。
次々と新しいことに挑戦していく蔵元の姿に感動し、当店も微力ではありますが応援したいと思っています。真冬の長井市はとても寒く、屋根のつららが地面に着いてしまうほどだそうです。次回は孝之さんとみどりさんと一緒に雪が融けた頃にでもお邪魔したいと思っています。
本日も、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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