店主の独り言

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2018.03.11
『磐城壽さんの「甦る」に思う事!』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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今日3月11日は、東日本大震災の日です。あれから7年の月日が過ぎたんですね。もう遠い昔のような気もしますし、あの当時の事は鮮明に覚えていて、忘れられたくても忘れられない出来事です。きっとそれは私や被災された方だけでなく、日本の全国民が同じだと思います。

あの日、店でも多くの瓶が割れて、その後約1か月以上掃除と片付けに追われて、満足に営業ができませんでした。そんな状況の中、全国の蔵元様やお客様から励ましや応援を頂き、大変勇気づけられました。本当にその節はありがとうございました。その時に皆様から頂いたご支援を忘れずに、今度は私どもができることをお返ししたいと常々思っています。

毎年3月11日の震災の日に合わせて、山形県の鈴木酒造さんから発売される『甦る』が今年も入荷してまいりました。ブログでも度々ご紹介させていただいていますが、鈴木酒造さんは現在は山形県長井市で酒造りをされていますが、元々は福島県浪江町の請戸漁港
のすぐ近くにありました。地震と津波と原発の大変な被害を受け、それでも酒造りをあきらめることなく、震災の翌年から現在の地で再出発をされています。

今回入荷しました『甦る』は、長井市のNPO法人『レインボープラン』と長井市に福島県から避難した方々が共同で運営する『絆循環プロジェクト・福幸ファーム』で育てた酒米『さわのはな』を使い造られたお酒です。安心安全な農作物を作る循環型社会を目指し、いのちの循環を謳うレインボープランに因み、『甦る』を冠し、被災地と『飲み手』の方々を繋ぐ酒となることを願い醸されました。またこの甦るは避難児童、生徒たちの支援にも当てられているそうです。

ラベルは福島県と長井市を繋げるデザインとして『思いやりと心意気の輪は限りなく』をテーマに!裏張りにはお酒の説明以外にも長井市に避難している方が福島県内の人たちに宛てたメッセージが添えられています。造り手の想いが込められた味わいは、ほのかに甘みを感じる柔らかな香りが広がり、上品で優しい旨味が感じられる、ふんわりとしたお酒です。

一本のお酒を通してつながる人の輪が、明るい未来に希望を照らしてくれるのであるならば、酒に携わる者の一人として、応援していきたいと思います。

本日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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