店主の独り言

blog

2019.03.21
『生一本の読み方?』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!ʅ(◔౪◔ )ʃ

画像

この時期は、一年の中でも沢山の日本酒が出揃う季節という事もあって、普段見たこともない銘柄に出逢う事も多いと思います。そんな時は、どのお酒を選んだらよいのか迷ってしまいますよね~。特に日本酒のラベルには漢字が多く、日本酒独特の言葉や表現が多く、これっていったいなんて読むのだろうか・・・?と悩まれる事も多いかと思います。

そこで今日は、『生一本』についてお話ししたいと思います。皆さんは『生一本』をなんて読みますか?いきなりの質問で申し訳ありませんが、来店される方の多くが『なまいっぽん』と呼んでしまい、『生酒』の『生』の意味だと思っているようです。

実は、この『生一本』は『きいっぽん』と読み、決して『生酒』を表現しているのではありません。『生一本(きいっぽん)』とは、単一の酒蔵で造られた日本酒という意味を指しています。また、国税庁の記載には『ひとつの製造場だけで醸造した純米酒を言います』とあり、『単一の酒蔵で造られたこと』と、『純米酒であること』が『生一本』と名乗る条件だそうです。

また、この『生一本』という表記は、日本で初めての『原産地証明書』と言われているそうです。その昔、江戸時代初期には、良いお酒として伊丹酒や灘酒が知られており、これらのお酒に対して出てくる偽物の酒の横行を防ぐために『生一本』という表記が生まれたとも言われています。

当店の人気銘柄でもある長野県の小野酒造さんが造る『夜明け前』の代表銘柄が『夜明け前・純米吟醸・生一本』です。現在は、その中でも特に贅沢な造りの『雫取りバージョン』が入荷しています。熟した果実の香りと柔らかな酸味が口の中に広がる至高の逸品です。

そしてもう一つが、長野県諏訪の真澄さんの代表銘柄『真澄・純米吟醸・生一本生』です。『7号酵母』発祥の蔵として知られる長野県を代表する大手蔵が醸すこの酒は、軽やかな香りとキレのあるスッキリとした後口が楽しめるお酒です。

酒屋の店頭で『生一本』と書かれたお酒を選ぶ時には、『なまいっぽん』ではなく、是非!『きいっぽん』とお読みください。この人、やるな!と、思われるかもしれませんよ(笑)

本日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

画像

『冷えたお酒を贈るには!』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2018/06/08/201806-article_8-html/

お酒の学校14時間目、本格焼酎編『おいしい飲み方って?』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2015/06/20/201506-article_20-html/

『開店祝いに持って行くお酒について』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2017/04/13/201704-article_13-html/

『お酒の旨さは、グラスの洗い方で変わります!』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2016/08/16/201608-article_16-html/

『新聞紙は万能の包装紙なんです!』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2016/08/01/201608-article_1-html/

『お酒の学校を始めます』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2015/05/25/201505-article_3-html/

お酒の最新入荷情報!
twitter.com/kinase_sake

フェイスブックもやってます!
www.facebook.com/kinasesaketen

楽しい飲酒生活の未来の為に、ワンクリックをお願いします!
  ↓

人気ブログランキングへ

blog search

月別