- 店主の独り言
皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!ʅ(◔౪◔ )ʃ
造り手自らが『世界中の醸造家にとってキメラのような存在』と表現した白ワインが入荷してきましたので、ご紹介したいと思います。そのワインは、『ぎんの雫』(シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン)といいます。
このワインを造ったパスカル・マーティ氏は、フランスボルドーの五大シャトー『シャトー・ムートンロートシルト』やカリフォルニアのスーパーワイン『オーパス・ワン』、チリのプレミアムワイン『アルマヴィーヴァ』等を手掛けた素晴らしい醸造家として知られています。
その彼が次に目指したのが、超低温発酵による白ワイン造りでした。その後、幾多の苦難を乗り越え遂に、多くの酵母の中でも比較的安定していて低温発酵に向いている日本酒酵母『7号酵母(真澄酵母)』に出逢い、今回の商品が誕生したのです。今回使用したブドウ品種は白ワインの代表的な二種類を選び、アロマを主眼に置いた『ソーヴィニョン・ブラン』と、厚みのある風合いの『シャルドネ』を使い、違うタイプのワインを造りました。
そんな、パスカル・マーティ氏の情熱とその作品に共感したのが、大人気ワイン漫画『神の雫』や『マリアージュ』の作者でもある亜樹直氏で、ワインの名称、ラベルデザインのコンセプト立案にも関わっています。
さらに、漫画『神の雫』の主人公がワインを口にしてイメージを描き出す、あの光景そのままに、美しい詩が書き下ろされ、その静謐なイメージをもとに、今回の『ぎんの雫』が生まれました。『ぎん』とは、吟醸のぎんと、ワインの表現に使われる銀世界のイメージを二重に表しています。もう一つの名称である『goutte d’argent』とは、ぎんの雫を銀の雫としたときのフランス語での直訳です。
また、ラベル上部はチリの自然を象徴する、アンデス山脈の稜線を模してカットされ、ラベルの左右には、チリの国土の境界線を意味するラインが描かれています。その線は、ちょうどワイン産地として知られるセントラル・ヴァレーを中心とした地域を含み、左側は太平洋側、右側にはアンデス山脈川のラインを、それぞれ表現しています。ラベル上部には日本語で『ぎんの雫』と書かれ、その下には滴の中に『雫』の漢字をかたどった意匠が、日本古来の紋のようにラベルにアクセントを与えています。
世界初と言っても過言ではない、ユニークな味わいですが、何より、お刺身や貝料理など、比較的ワインが合わせにくい和食でも見事にマリアージュするという、その実用性が一番の魅力です。
最後に、パスカル・マーティ氏の言葉を紹介したいと思います。
『このワインは世界中の醸造化にとってキメラのような存在だった。実現できない夢、と思っていた。しかし、日本の伝統、フランスの文化、チリのテロワールが揃ったことで、この日本酒でもワインでもない、新しいものを生み出すことができた。これは三か国の文化が交わって生まれた作品だ。』
本日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
ぎんの雫 グット・ダルジャン シャルドネ 3,600円(税別)
ぎんの雫 グット・ダルジャン ソーヴィニヨンブラン 3,600円(税別)
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