店主の独り言

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2020.04.30
『茨城の地酒を水系ごとに飲み比べて見てはいかがですか?』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!ʅ(◔౪◔ )ʃ

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先日『水の違いでお酒の味わいが変わります』の稿でお話ししたように、日本酒の造りに於いて水がどのくらい大切な物で、お酒の味わいに様々な影響を与えるという事はお分かり頂けたと思います。そこで今日は、私の住んでいる茨城県の水についてお話ししたいと思います。

茨城県の水質は主に『軟水』と言われています。茨城県内には『五つの水系』があり、それぞれの水系によって微妙な違いがあるため、造られるお酒の味わいにも関係してきます。県北から順番に『久慈川水系』、『那珂川水系』、『筑波山水系』、『鬼怒川水系』、『利根川水系』となっており全県にわたって酒造りが行われています。

それでは、当店でお取引させていただいている、それぞれの水系の蔵元さんをご紹介して行きたいと思います。まず、一番北にあり福島県を源流に持つ『久慈川水系』は、八溝山などの山々に囲まれた地域です。山間の十王ダムの奥で酒造りをする椎名酒造『富久心』さんは、蔵のある裏山から天然の湧水を専用のパイプで蔵まで引き入れているそうです。他にも、常陸太田の岡部酒造『うらざかり』さんが、この水系で酒造りを行っています。

続いて、栃木県を源流に持ち水戸を流れる那珂川の『那珂川水系』には、水戸の明利酒類『水府自慢10号』さんや、吉久保酒造『一品』さん、大洗町の月の井酒造『めでたい』さん、があります。そして、県内五水系の中で、最も蔵元数が多いのが『筑波山水系』です。筑波山を中心に、笠間市の須藤本家『郷乃誉』さんや、つくば市の浦里酒造『霧筑波』さん、石岡市の府中誉『渡舟』さん、下館市の来福酒造さんが酒造りを行っています。中でも石岡市は、石の丘と言われるように、硬い岩盤から良質の地下水がとれるそうです。

そして、栃木県を源流に持ち関東平野の真ん中を流れる鬼怒川の『鬼怒川水系』には、結城紬でも知られる結城市の結城酒造『結ゆい』さん、と武勇さんの蔵元があります。その先には、坂東太郎(ばんどうたろう)の異名を持つ利根川の『利根川水系』となり、県内全域に広がる五水系の恩恵を受けるように県内各地で様々なタイプの日本酒が生み出されています。

蔵元が水にこだわるように、水系ごとのお酒を飲み比べてそれぞれの個性を楽しむのもいいですね!全国各地には、仕込み水に対する独自の考え方や取り組みを行っている酒蔵さんが沢山あります。もし、蔵元様へお伺いする機会がありましたら、是非、その蔵元の水を味わってみることをお勧めいたします!

今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうござました。

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