店主の独り言

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2020.06.21
『これで、日本酒の専門用語も怖くない』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!ʅ(◔౪◔ )ʃ

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今日は、『父の日』ということで臨時営業をしています。ご来店いただく方の中には、父の日と御中元を合わせて、少し高めのお酒を選ばれる方も多く、そのようなときに良くおすすめさせていただくのが、日本酒の最高峰ともいえる『全国新酒鑑評会』の出品酒や受賞酒などです。

以前、お酒の学校『日本酒編』の中で『全国新酒鑑評会』に出品するお酒は、自動車業界に例えて、酒蔵が造る日本酒の『F1』だとご説明させていただきました。販売価格は通常のレギュラー品と変わらずとも、その中身の違いは歴然としています。それを証明するように、出品酒のラベルには、お酒の専門用語が、これでもか!と、言わんばかりに書き込まれていたりします。

そこで今日は、ラベルに書き込まれている文字の意味するところを、店でも一番人気の、茨城県を代表するお酒『渡舟』を例にとって、ご説明したいと思います。

『府中誉純米大吟醸渡舟令和一年酒造年度斗壜取り原酒』ざっと、23文字の漢字が並んでいますが、読むことも大変だし、見ただけで頭が痛くなりそうです!これだけの漢字が並んでいるのを見たのは、高校時代の漢文の授業以来かもしれませんね。初めて見た方にとっては、何のことだか、さっぱり見当もつかないと思いますが、ご安心ください。言葉の区切り方を覚えれば、簡単に理解することができます。

それでは、これを解り易く分解してみましょう。『府中誉』『純米大吟醸』『渡舟』『令和一年酒造年度』『斗壜取り』『原酒』というように、6つの単語に分けることでお酒の素性を知ることができます。

『府中誉』とは、蔵元さんの名前です。『純米大吟醸』とは、お米の精米歩合によって分類されるお酒の種類で、大吟醸も同じ仲間です。『渡舟』とは、このお酒の名称、名前です。『令和一年酒造年度』とは、このお酒が造られた年で、令和1年7月から令和2年6月までがお酒の世界の一年間となります。『斗壜取り』とは、最高ランクのお酒を造る際の作業の一つで、搾った後に一斗(18L)入る壜にお酒を小分けし、更に良い物を選別していきます。『原酒』とは、搾った後に加水していないと言う意味です。

つまり、ざっくり言うと、府中誉さん(蔵元)が造った渡舟(銘柄)の純米大吟醸クラスのお酒をとっても贅沢な方法(斗瓶取り)で搾ったお酒をそのまま瓶に詰めています。と言う意味です。

他にも、沢山の専門用語がありますが、このようにジャンルごとに分類することで、そのお酒がどのようにして造られてきたのかを知る手がかりとなり、しいては、造り手の想いを感じることができるようになります。この言葉は、一体どんな意味なのだろうか?というものがありましたら、お気軽にご相談ください。

今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうござました。

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